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【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ

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園芸ガイド編集部

【ガーデニング】プロセス写真つきで初心者にもわかりやすい!プロに教わる【クリスマスローズ】の鉢植えの植えかえのコツ

大株のクリスマスローズ‘HGCシューティングスター’

クリスマスローズの苗を購入したら、次は、鉢植えに植えかえます! 植えかえ作業を1から順を追って丁寧にレクチャーしていきます。教えてくださるのは、滋賀県のイングリッシュガーデン「ローザンベリー多和田」のクリスマスローズ研究家、本家幸大さん。根はどうやってほぐしたらいいの?など、今までよくわからなかった疑問も解決してしまいましょう!

研究家発 クリスマスローズの育て方

「鉢植えの植えかえ、植えつけの作業は10〜11月と、3月がおすすめです。毎年植えかえているのであれば、3月に植えかえるほうが、すなおに根が伸びるのでよいでしょう」と本家さん。

ここでは2月ごろに購入した開花株を焼き締め鉢に植えかえる作業を、順を追って説明します。

用意するもの

・クリスマスローズの開花株(5号鉢)
・鉢(6〜7号鉢)
・クリスマスローズ専用土またはクリスマスローズ用にブレンドした土
・鉢底用ネットまたは立体型の鉢底用ネット
・ピンセット(下の写真は盆栽ビンセット)

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立体型の鉢底用ネットは通気性を高め、根張りをよくする効果があります。

鉢植えの植えかえ

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【1】 開花株を鉢(またはビニールポット)からとり出します。根が張ってとり出しにくいときは、ポットの側面などをたたきます(ゴムハンマーを使うのもおすすめ)。ビニールポットの場合は、ポットに切れ目を入れ、破いて取り出します。

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【2 】鉢から苗を出した状態。側面、底もびっしりと根が回っていますね。

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【3】 ピンセットを使い、固まっている根を軽くほぐしていきます。時間をかけると根が乾き、傷むので、手早く行うのがコツです。

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【4】この程度までていねいに根をほぐします。

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【5】植えつける鉢底に、立体型の鉢底用ネットを敷きます。

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【6】あらかじめブレンドしておいた土を鉢に入れます。

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【7】根をほぐした株を鉢に入れ、株が鉢上から指の第1関節ぐらいの高さになるよう土の量を調整します。

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【8】植えつけたときに親指の第1関節ぐらいのウオータースペースができるよう、株の位置を調整しながら土を足し入れます。周りに土を足しながら、ピンセット等でつついて、隙間がないようにします。

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【9】 土を入れ終わったら、枝元にたっぷりと水を与えます。1回だけでなく、2〜3回しっかりと与えてください。

根のほぐし方

「根をほぐすときは盆栽用ピンセットを愛用しています」という本家さん。いろいろな道具を使って試したところ、使いがってがよく、手早く植えかえらえるからだそうです。

「実際に私が講師を務める講習会などでも使用しましたが、受講者の方たちにも好評でした。植えかえる量が多い方は、盆栽用のピンセットを使ってみることをおすすめします。大きく手にフィットしやすいので使いやすいですよ」

表土→肩→下部→側面とほぐしていき、ピンセットの先を斜めにして根をはがすように入れていくとよいです」

イングリッシュガーデンとは、イギリスの伝統的な庭園スタイルで、自然な風景を再現するように草花や低木、つる植物をバランスよく配置します。四季折々の草花が咲き誇るナチュラルで温かみのある景観が魅力で、アーチや小道、ベンチやパーゴラなどを取り入れた庭づくりが特徴です。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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鹿沼土とは、栃木県鹿沼市周辺で産出される火山性の軽石土です。黄褐色で粒状の形をしており、通気性と排水性に優れています。おもに山野草、盆栽、サツキ、ランなどの栽培に使われ、根腐れを防ぐ効果がある一方、保肥力はあまり高くないため、他の用土とのブレンドが一般的です。無菌性が高く、清潔な土壌としてタネまき用にも重宝されることから、園芸初心者にも扱いやすい用土の一つです。

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赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と混ぜて使用することもできます。粒の大きさにより小粒・中粒・大粒に分類され、植物の種類や用途に応じて選ぶことができます。

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株分けとは、植物の株を分割してふやす繁殖方法の一つで、多年草によく用いられます。根元から芽がふえた部分を切り分け、別々に植えつけて育てます。古くなった株を切り分け、株を若返らす目的でも行われます。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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堆肥とは、落ち葉や草、野菜くずなどの植物性廃棄物や動物のふん尿などを発酵・分解させて作られる有機質肥料の一種です。土壌の改良や植物の育成を助ける役割があり、ガーデニングでは土の栄養補給やふかふかな土壌づくりに欠かせません。自家製の堆肥を作ることで廃棄物の再利用が可能になり、環境にも優しい方法として注目されています。発酵の過程で微生物が活躍するため、適度な湿度と空気の供給を保つことが重要です。

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休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

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