記事ランキング マンガ 連載・特集

園芸用語集

【あ】

赤玉土(あかだまつち)

赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と...

秋植え球根(あきうえきゅうこん)

秋植え球根とは、秋に植えつけるタイプの球根で、冬の寒さにあたることで春に花を咲かせる性質があります。代表的なものにチューリップ、ヒヤシンス、クロッカス、スイセンなど...

秋まき一年草(あきまきいちねんそう)

秋まき一年草とは、秋にタネをまいて春から初夏にかけて開花し、夏には一生を終える植物のことです。キンセンカ、スイートピー、パンジーなどが代表的で、寒さに強く冬越しが可...

アザミウマ

アザミウマとは、体長1~2mmほどの小さな昆虫で、スリップスとも呼ばれます。植物の花や葉を吸汁して被害を与え、特に花びらの変形や褐色の筋が見られる場合は注意が必要です。...

厚まき(あつまき)

厚まきとは、タネまきをする際にタネを密にまくことを指します。密集して発芽すると風通しが悪くなり、徒長しやすくなるため、適切な間引きが必要です。

亜熱帯(あねったい)

亜熱帯とは、熱帯と温帯の中間に位置する気候帯で、日本では沖縄や奄美大島、小笠原諸島などが該当します。冬でも気温が高く、霜が降りにくいため、熱帯植物や寒さに弱い草花の...

油かす(あぶらかす)

油かすとは、菜種や大豆などの油を搾った後に残るかすで、チッ素分を多く含む有機肥料です。元肥や追肥として利用され、植物の葉や茎の生長を促します。ゆっくりと効き目が現れ...

アブラムシ

アブラムシとは、植物の若芽や葉に群がり、汁を吸って生育を妨げる害虫です。ウイルス病を媒介したり、排泄物でカビが発生したりすることもあります。繁殖力が非常に強いため、...

荒木田土(あらきだつち)

荒木田土とは、関東地方の田んぼの下層から採れる粘り気の強い土で、スイレンなどの水生植物の用土として使われます。保水性と保肥力に優れており、根がしっかり張るのを助けま...

あんどん仕立て(あんどんじたて)

あんどん仕立てとは、つる性植物や風の影響を受けやすい植物を鉢植えで育てる際の仕立て方の一つです。鉢の周りに立てた支柱に、輪状のフレームを2〜4段取りつけて、そこに植物...

アーチ仕立て(あーちじたて)

アーチ仕立てとは、つる性植物などをアーチ状の支柱やトレリスに絡ませて育てる仕立て方のことです。バラやクレマチス、スイートピーなどが代表的で、庭の入り口や通路、壁際に...

【い】

維管束(いかんそく)

維管束とは、植物の体内で水や養分を運ぶための管状組織のことで、「木部」と「師部」からなります。木部にある道管は根から水やミネラルを葉に運び、師部にある師管は光合成で...

育種(いくしゅ)

育種とは、人にとって有用な植物を作るために、品種改良を行う技術や作業のことです。病気に強い、収穫量が多い、花色が美しいなど、目的に応じて親となる植物を交配させ、望ま...

移植(いしょく)

移植とは、植物を一度育てた場所から別の場所へ植え替える作業のことです。苗を育苗箱から花壇や鉢に移す場面や、庭の植物をより日当たりのよい場所に移すなど、目的に応じて行...

移植ゴテ(いしょくごて)

移植ゴテとは、植物の移植や植えつけ、土の掘り起こしに使う小型のスコップです。片手で使えるサイズで、先端が尖っていたり、カーブしていたりと形状に工夫があり、鉢植えや狭...

一代雑種(いちだいざっしゅ)

一代雑種とは、異なる系統や品種の植物同士を交配して得られる第一世代(F1)のことを指します。親の優れた特徴を受け継ぎ、病気に強い、収量が多い、生育が早いなどのメリット...

一日花(いちにちばな)

一日花とは、咲いてから1日でしぼんでしまう花のことをいいます。アサガオやムクゲ、ヘメロカリスなどが代表的です。短命ではありますが、毎日次々と咲くことで長期間楽しめるの...

一年草(いちねんそう)

一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌...

一番花(いちばんか)

一番花とは、一つの株の中で最初に咲く花のことを指します。特にバラやトマト、ナスなどの野菜栽培において、一番花の管理が重要視されることもあります。

一季咲き(いっきざき)

一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長...

居接ぎ(いつぎ)

居接ぎとは、接ぎ木の方法の一つで、植物を植え替えずにその場で接ぐ技法です。おもに枝や幹に別の品種の穂木を接ぎ、育てていく方法で、果樹などの品種改良や増殖に利用されま...

忌み枝(いみえだ)

忌み枝とは、剪定の際に取り除くべき不要な枝のことです。交差している枝や樹冠の内向きに伸びる枝、垂れ下がった枝など、樹形を乱したり風通しや日当たりを悪くする原因になり...

イングリッシュガーデン

イングリッシュガーデンとは、イギリスの伝統的な庭園スタイルで、自然な風景を再現するように草花や低木、つる植物をバランスよく配置します。四季折々の草花が咲き誇るナチュ...

イングリッシュローズ

イングリッシュローズとは、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏によって開発されたバラの系統で、オールドローズの香りや花形と、モダンローズの四季咲き性、耐病性をあわ...

【う】

ウィーピング作り(うぃーぴんぐづくり)

ウィーピング作りとは、枝がしだれ状に垂れ下がる樹形を意図的に育てる仕立て方のことです。「ウィーピング(weeping)」は英語で「涙を流す」を意味し、しだれ桜などがその代表...

ウイルス病(ういるすびょう)

ウイルス病とは、生物がウイルスに感染することによって引き起こされる病気の総称です。植物の場合は、葉にモザイク模様や黄化、奇形、生長不良などの症状が現れます。一度感染...

ウインドーボックス

ウインドーボックスとは、窓辺やベランダの手すりなどに設置する細長いプランターのことで、草花やハーブを手軽に育てることができるアイテムです。スペースが限られた都市部の...

植え替え(うえかえ)

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健...

植えつけ(うえつけ)

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用...

ウォータースペース

ウォータースペースとは、鉢植えなどの容器栽培において、水やりをする際に水があふれないように設ける余白部分のことです。通常、鉢の縁から2〜3cm程度の空間を確保し、土の表...

ウォールポット

ウォールポットとは、壁に直接取りつけられる植木鉢の一種で、狭いスペースでもガーデニングを立体的に楽しめる便利なアイテムです。軽量で割れにくい素材が使われることが多く...

雨前散布(うぜんさんぷ)

雨前散布とは、農薬や液体肥料などを、雨が降る直前に散布する管理方法で、雨によって薬剤や肥料が葉面や根元にしっかり吸収・浸透することを狙った技法です。ただし、雨が強す...

内芽(うちめ)

内芽とは、枝や茎の内側に向かって伸びる芽のことで、おもに樹形を整える剪定の際に注意される芽の位置を表す言葉です。植物のバランスや日当たりを考慮すると、内芽は枝が込み...

ウッドデッキ

ウッドデッキとは、木材または木目調の人工素材でつくられた屋外用の床で、庭や住宅の延長として使われる憩いのスペースです。観葉植物や鉢植えの配置に適しており、ガーデニン...

うどんこ病(うどんこびょう)

うどんこ病とは、植物の葉や茎に白い粉状のカビ(菌糸)が付着して広がる病気で、風通しや日当たりの悪い環境で発生しやすいのが特徴です。おもにバラやウリ科の野菜、観葉植物...

畝(うね)

畝とは、畑や花壇において作物を植えるために土を細長く盛り上げて整えた部分のことで、排水性を高めたり根の張りをよくしたりする効果があります。地域や作物によって畝の高さ...

【え】

エアプランツ

エアプランツとは、土を必要とせず空気中の水分を吸収して育つ植物の総称で、おもにチランジア属の植物がこれにあたります。葉にあるトリコームと呼ばれる構造で水分や養分を取...

栄養系(えいようけい)

栄養系とは、タネからふやす実生ではなく、挿し木や株分けといった栄養繁殖によってふやされた植物の系統のことです。実生と異なり、親株と同一の遺伝子を持つクローン個体であ...

栄養繁殖(えいようはんしょく)

栄養繁殖とは、種子によらずに植物の一部(茎、根、葉など)から新しい個体をつくる無性繁殖の方法で、挿し木、株分け、取り木、球根の分球などが代表例です。親と同一の遺伝情...

腋芽(えきが)

腋芽とは、葉のつけ根(葉腋)に生じる芽で、通常は主茎の生長に従属して側枝や花芽に分化しますが、剪定や摘芯によって生長が促されることがあります。園芸ではこの腋芽の管理...

液体肥料(えきたいひりょう)

液体肥料とは、液体の状態で与える肥料のことで、速効性があり吸収が早いため、植物の生育が不安定なときや即効性を求める場面で使われます。水に溶かしてジョウロや噴霧器で与...

エスパリエ

エスパリエとは、果樹や樹木の枝を水平や特定の方向に誘引し、整形する仕立て方の一つです。フランス式の庭園で多く見られ、リンゴやナシなどの果樹栽培にも利用されます。壁や...

枝(えだ)

枝とは、植物の幹や主軸から分かれて伸びる部分で、葉や花、果実をつける役割があります。枝の生え方や配置によって光の取り込み方や風通し、樹形が左右されるため、剪定や誘引...

枝変わり(えだがわり)

枝変わりとは、植物の枝の一部が突然変異を起こし、通常とは異なる花の色や葉の形、果実の性質をもつようになる現象を指します。この変異が安定して受け継がれる場合、新たな品...

エディブルフラワー

エディブルフラワーとは、食用可能な花のことを指します。ナスタチウム、ビオラ、キンギョソウ、バラ、カレンデュラなどがあり、サラダやケーキの飾りつけに用いられます。ビタ...

F1(えふわん)

F1とは、雑種第一代(First Filial Generation)の略で、異なる品種を交配して得られた最初の世代のことを指します。F1品種は、両親の優れた特性を受け継ぎ、発芽や生育が揃いや...

塩害(えんがい)

塩害とは、海風や塩分を含む水、融雪剤や凍結防止剤などによって土壌や植物に塩分が蓄積し、生育不良や葉焼けを起こす被害のことです。特に沿岸部や道路脇では注意が必要で、排...

園芸植物(えんげいしょくぶつ)

園芸植物とは、観賞や栽培の楽しみを目的として育てられる植物の総称で、花、葉、果実、香りなどを楽しむ草花や樹木、野菜、果樹などが含まれます。人々の暮らしに彩りや癒やし...

円錐花序(えんすいかじょ)

円錐花序とは、植物の花のつき方の一つ。中心の主軸から側枝が分岐し、それぞれに小花がつくことで全体が円錐形になる花序構造を指します。下から上へと順に花が咲くのが特徴で...

【お】

黄変(おうへん)

黄変とは、葉や茎が本来の緑色を保てず黄色く変色する症状のことで、黄化よりも広い意味で使われます。老化、乾燥、根傷み、養分不足、病害虫被害など多くの要因が考えられ、見...

大苗(おおなえ)

大苗とは、ある程度の生長を遂げた苗木のことを指し、特にバラや果樹の苗でよく使われる用語です。根がしっかりと張り、幹や枝が太くなっているため、植えつけ後の活着率が高く...

雄株(おかぶ)

雄株とは、雌雄異株の植物において雄花のみをつける個体のことで、果実をつけないため観賞用として用いられることもあります。ギンナンの臭いを避けてイチョウの雄株を街路樹に...

置き肥(おきひ、おきごえ)

置き肥とは、ゆっくり効くタイプの固形肥料などを植物の根元付近に置いて施す方法、または肥料そのもののことです。水やりのたびに少しずつ肥料成分が溶け出すため効果が長く持...

屋上緑化(おくじょうりょっか)

屋上緑化とは、建物の屋上部分に植物を植えて緑化する技術や取り組みの総称で、都市のヒートアイランド現象の緩和、断熱効果による省エネ、雨水の貯留効果、景観向上など多くの...

晩生(おくて)

晩生とは、同じ作物の中で生育(成熟)期間が長く、収穫時期が遅い品種や個体を指します。じっくり育てることで収量や風味が向上する場合もあるため、早生や中生と組み合わせて...

雄しべ(おしべ)

雄しべとは、花の中で花粉を作り出す雄性生殖器官で、花糸(かし)と葯(やく)からなり、葯の中で花粉が形成されます。授粉により花粉が雌しべに付着して受精が行われるため、...

雄花(おばな)

雄花とは、雌雄異花または雌雄異株の植物において雄しべだけを持ち、授粉のための花粉を放出する役割を持つ花のことで、果実はつけないものの、植物の繁殖には不可欠な存在です。

オベリスク

オベリスクとは、園芸用の支柱の一種で、円柱状や四角柱状の塔のような形をしたものです。おもにバラやクレマチスなどのつる植物を誘引し、美しく仕立てるために使用されます。...

親株(おやかぶ)

親株とは、挿し木や株分け、取り木などの繁殖手段において新しい苗(子株)を得るための元になる株のことです。丈夫で病害虫の被害が少なく、理想的な形質を備えた個体が選ばれ...

親づる(おやづる)

親づるとは、つる性植物において最も早く伸び出した主軸のつるのことです。生育初期の栄養吸収や株全体の生長に大きく関与し、適切に管理することで子づるや孫づるの発生バラン...

お礼肥(おれいごえ)

お礼肥とは、植物が花を咲かせたり、果実を実らせた後に施す肥料のことです。消耗した栄養を補給し、翌年の花つきや生長を促すために行われます。

オンシツコナジラミ

オンシツコナジラミとは、温室内やビニールハウスでよく見られる体長1mmほどの白い飛翔性害虫です。植物の葉裏に寄生して吸汁しながらすす病の原因にもなる排泄物を残すため、ト...

温暖地(おんだんち)

温暖地とは、年間を通して気温が比較的高く、冬期の降雪が少ない地域を指します。日本では西日本や太平洋側の地域が該当し、植栽スケジュールや作つけ品種の選定において、冷涼...

オーナメンタルグラス

オーナメンタルグラスとは、観賞目的で用いられる装飾的な草本植物の総称です。イネ科やカヤツリグサ科などを中心に、葉の質感、色、姿の美しさから庭や花壇、寄せ植えに広く使...

オーニング

オーニングとは、建物の窓やテラス部分に設ける日よけ・雨よけ用の庇(ひさし)を指し、おもに布製やアルミ素材で作られ、可動式のものもあります。園芸では強い日差しから植物...

オープンガーデン

オープンガーデンとは、個人の庭を一定期間一般に公開し、多くの人々に花や緑の美しさを楽しんでもらう取り組みのことです。地域の景観向上やガーデニング愛好家同士の交流、観...

オールドローズ

オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴...

PICK UP 編集部ピックアップ

画面トップへ移動