布団や枕をカビや臭いから守るお手入れ法とは? ナチュラルクリーニングで寝具をすっきり快適に!
公開日
更新日
池内かずこ
梅雨の時期は、気づかぬうちにはびこるカビや臭い、じっとりジメジメが気になりますね。手軽にスカッとさせるには? ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに、梅雨時期の寝具のお手入れ法をうかがいます。布団やカバー、枕をすっきり爽快にして心地よい眠りにつきたいですね。
目次
布団はできるだけ天日干し。室内の窓辺でもOK。
雨続きだと湿度が急上昇しています。布団や枕も、しっとり湿っぽくなっていませんか。
「夏に向かうこれからの季節は、ひと晩寝ている間に2カップの汗をかくといわれています。室内の湿度+大量の汗で、布団や枕などの寝具は他の季節以上に湿っぽくなり、皮脂で汚れやすいといえます」
敷きっぱなしにしていたマットレスをめくったら、下のふとんや畳にカビがはえていた、ということも! 湿った布団をそのまま押入れにしまうのもちょっと待って! 押入れの床にカビが生える原因になってしまいます。
「まず、梅雨の晴れ間を有効に利用して、布団や枕を干せればいちばんいいですね。カバー類をしたままだと通気が悪く、中まで乾きにくいので、はずしてから干しましょう。カバー類はこまめに洗って汗や皮脂を落とします」
枕などの臭いが気になるときには、アルコール水*(作り方は下記)を、表面がしっとりするくらいスプレーしてから干すといいでしょう。汚れに雑菌が繁殖して臭いになるのを除菌することで予防できます。
枕は、針金ハンガー2本にくぐらせて、竿にかけると乾きやすくなります。
【アルコール水とは】
アルコールは医療現場でも使われる消毒薬。除菌、防カビ、防臭などの効果抜群。アルコールは劣化しにくいので、水で薄めてスプレーボトルに入れて使うと家の掃除や手入れにも便利。皮脂汚れ、手垢にも有効。アルコールは揮発するので、2度ぶき不用。布製品にスプレーしても後に残らない。
【アルコール水の作り方】
①アルコール使用可のスプレーボトルを用意する。
②スプレーボトルに水110cc、消毒用エタノール(アルコール分80%程度)90ccの順に入れて、1カップ分のアルコール水を作る。
※この割合よりアルコール濃度が低いと効果が弱まり、濃度が高いと消毒除菌効果は上がるが、使う場所の素材を傷める恐れがある。
※引火性があるので、火のそばで使わないこと。
※使用時は、ゴム手袋などを着用して。
外干しできないときには窓辺でも。エアコン、除湿器もフル活用!
日中出かけたり、外に布団を干すスペースがないときはどうしましょう。
「窓辺など室内の陽当たりのよい場所、通風のよい場所に干しましょう。布団の裏側にも空気が通るように、椅子にかけるなどして、なるべく床から離す工夫を。途中で裏返して表裏両面を乾かすのがコツです」
雨や曇りの日にはどうすれば?
「エアコンを冷房またはドライにして干すとよいでしょう。どちらでも除湿機能が働きますから、室温を下げたいときは冷房、冷やしたくないときにはドライに。この場合も、布団や枕を床から浮かせることで通気がよくなり、効率よく乾かせます」
また、ふとん乾燥機や除湿器をお持ちの方はフル活用して、と本橋さん。
除湿器でふとんを乾燥させたいときには、衣類乾燥モードにするなど、マニュアルに沿って対応してください。