【50代のリフォーム】30年後も快適に暮らせる住まいの工夫とは? [リビング・ダイニング編]
昔と今を融合したぬくもりの住まい
柳生さんが休日の大半を過ごすリビング&ダイニングは、もともとは和室とリビング、2部屋あったところをフルリフォームしてひと続きにした。その広い空間を彩る壁紙、家具、置物など随所に、インテリアデザイナーのセンスとアイディアが見られる。コンセプトは「ノスタルジックとモダンの融合」。
「家をリフォームして新しくしても、以前から使っている古いものもそこに置きますよね。古いものと新しいものが混在するのは自然なこと。だから時代やテイストにとらわれず、自分が“好き”という共通の感性で集めてコーディネートしています」
たとえばダイニングの木製の椅子はイタリアのアンティーク家具だが、テーブルはイタリアのモダン。飾り棚はイギリスのヴィンテージ。それらが違和感なく調和し、部屋全体に統一感がある。
「義母のためにつくった家ですから、義父母の昔の家の雰囲気も継承し、愛用品も残しています」
リビングの入り口付近にかけてある鏡は義母がずっと使っていたもの。鏡の前には義母が大好きなエンジェルの置物を。リビングの一角には亡き義父の蔵書や愛用品をディスプレーしたコーナーを設け、柳生さんが家で仕事をするときはここの机を使用しているそう。また、ダイニングの一面には義母の好きな赤と白のダマスク柄の壁紙を採用。ちなみに、壁は各面それぞれ異なる壁材や色柄を使っている。
「背景となる壁によって部屋の雰囲気って変わるんです。色柄の壁を取り入れるとアクセントになります」
義父母の愛用品も取り入れて、レトロとモダンを融合
隠れ家レストランのようなダイニング
「隠れ家レストラン」のような雰囲気のゆったりとしたダイニングコーナー。テーブルはイタリアのモダン、椅子は同じイタリアのアンティーク。娘夫婦や友人を招いて食事をするのに十分な広さ。
飾り棚には年代物のコレクションを
飾り棚には好きなものを陳列。イギリスの骨董市で見つけたヴィクトリア時代のティーポットや、日本の病院で薬入れとして使われていたビンなど「味わいある年代物に惹かれます」。
シャンデリアとスポットライトで演出
ダイニングのポイントとなるテーブルの上の照明はアンティークのシャンデリアを。天井にレールを設置してスポットライトを取りつけ、アートやオブジェをピンポイントでライトアップ。