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韓国ドラマ「オールイン」を一気見!イ・ビョンホンとソン・ヘギョ 互いに思いを諦めない愛の凄みに震える10〜16話

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marumi

2003年に韓国SBSで放送され、日本では2004年に「オールイン 運命の愛」というタイトルでNHKで毎週末に放送されたテレビドラマ。イ・ビョンホンとソン・ヘギョの運命に心を震わせながら土曜日を心待ちにしたマチュア世代も多いことでしょう。全24話の大作を20年ぶりに一気見した感動を3回に分けてお届けします。この記事は10〜16話のレビューです。
※ネタバレにご注意ください

★前回はこちら★

「オールイン 運命の愛」を久々に一気見。イ・ビョンホンの回し蹴りの美しさに浸る。1〜9話レビュー【韓国ドラマ】

物語がアメリカに舞台を移す中盤の10~16話。アメリカロケの95%が自分の撮影シーンだった、というイ・ビョンホン。1日3時間以上寝たことがない、と振り返るほどの苛酷な撮影スケジュールだったと言うが(※1)、1秒たりともムダのないカット割り、緊迫感あふれる映像から目が離せない。一気見向き、だ。

殺人の汚名を着せられ、友人のチェ・ジョンウォン(チソン)の手引きでアメリカに密航することになったキム・イナ(イ・ビョンホン)と兄貴分のユ・ジョング(ホ・ジュノ)。波止場からかけた電話に、何も知らぬまま「サランヘヨ(愛してる)」と弾んだ声で答えるミン・スヨン(ソン・ヘギョ)との切なすぎる別れだ。イナが再び目の前から姿を消し、スヨンは絶望する。

一方、アメリカでの極貧生活にも慣れたイナとチョング。たまたま訪れたカジノで起こしたトラブルの窮地を救ってくれた違法競売組織のボスのもとで警護の仕事を始める。2人の男たちが固い絆で結ばれ、苦楽をともにする日々。なんて素敵なバディなんだ、と何度も男の友情に胸アツになる。

そして、お待ちかねの運命の再会。シスターの計らいでアメリカ留学したスヨンが、イナのボスが開いたオークションに通訳として現れたのだ。夢の中にまで探し求めたイナの姿。ためらいながらも、スヨンはイナの胸に飛び込むことを選ぶ。

結婚の約束をしたイナとスヨン。教会に急ぐイナだったが、ボスの危機を察知して警護に戻り、身代わりに銃で撃たれる。教会に現れないイナを待ち続ける花嫁姿のスヨン。それっきり、イナの消息はつかめず、スヨンは失意のまま、韓国に戻る。

8カ月後。意識を取り戻したイナは、スヨンを愛し始めたチョンウォンから「お前にスヨンを愛する資格はない。これ以上苦しめたら俺が許さない」と釘を刺され、荒れた生活を送る。

だが、「俺たち、人生をやり直そう」というチョングの言葉に励まされ、プロのギャンブラーになるべく修練を積み、ラスベガスで行われたポーカー世界選手権でチャンピオンの座に上り詰める。勝負師・イナの手つきと鋭いまなざし。自信に満ちたポーカーフェイス。ついこの間まですさんでいた男とは思えず、風格すら感じさせる。イ・ビョンホンの演じ分けが見事だ。

大会を観戦していたギャンブラー兼投資家に見込まれたイナは、韓国でカジノビジネスを成功させるべく、済州島に向かう。そこには、ビジネスと恋のライバルとなるチョンウォン、そして、決して忘れることのできない、愛するスヨンが待っていた……。

ロサンゼルス、グランドキャニオン、ラスベガス。アメリカロケの壮大なスケール感には圧倒される。特に、許可が下りないことで知られるラスベガスのカジノシーンもすべて本物。当時、中国人観光客の誘致を考えていたラスベガスが、ドラマ「秋の童話」(00年)などで中国でも人気のソン・ヘギョが主演、と知り、許可したという(※2)。ヘギョさま、畏るべし!

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