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「美男ですね」を久々に一気見!テギョンの「オットカジョ」が頭の中をリフレイン。切ない恋を追体験する【韓国ドラマ】

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marumi

ちなみに筆者は一貫してテギョン推し。この時のグンちゃんは、最強にお顔がきれいで、最高に細くてオーラがあった。カッコいい、というより美しい。だから俺様キャラがはまった。

たとえば、ドジなミナムを見下したように、片方の口角をクイッと上げる仕草がたまらん! なのに、時折見せるニコッと少年のような笑顔に心は鷲掴み。グンちゃんの表情管理が冴えわたる。この表情の演技を見逃すまいと、次回を心待ちにした。

脚本を担当したホン姉妹は、日本版の「美男ですね」が制作されるにあたり行われたインタビューにて、「テギョンは、カリスマや個性があるキャラクター。このような役を若いながらも演じられる人は限られる。その候補の一番に考えていたのが、チャン・グンソク。彼は演技だけでなく、歌やステージ上で自分を“魅せる”ことができる、稀に見る俳優。彼の魅力と、テギョンの魅力がマッチして、シナジー(相乗)効果が得られた」と明かしている(参考:WEBザテレビジョン2011年7月4日)。

グンちゃんでなければ、さらにメインキャストがこの4人でなければ、これほどの大ヒットは望めなかったということだろう。

物語のラスト。双子の兄で本物のミナムが戻ったこともあり、ミニョは「A.N.JELL」から姿を消す。だが、テギョンはコンサート会場に必ずミニョが現れることを確信していた。

1曲目にテギョンがステージで歌ったのが『オットカジョ(どうしよう)』。そして、観客の中からミニョを見つけ出し、客席に下りて抱き締めるシーンのバックに流れるのは『言葉もなく』。どちらも、ドラマの中で繰り返し流れたOST。思うようには叶わぬ恋の辛さが、条件反射のように追体験できる名曲だ。

『美男ですね』ヒットの理由として忘れてはならないのが、このOSTのすばらしさ。気づいたら「オットカジョ♪」が頭の中でリフレインする中毒性がすごい。

しかも、ヨンファは「CNBLUE」、ホンギは「FTISLAND」という人気バンドのミュージシャン。グンソクもシネも歌が上手い。だから、「A.N.JELL」のコンサートシーンは吹き替え一切なし。でも聴きごたえがある。バンドとして成立しているのだ。

そして、テギョンが濃いアイメイクをして、奇抜な髪型でステージで歌う姿には、軽い衝撃を覚えたものだ。それがいまでは日本でも当たり前になっている。

『美男ですね』でK-POP独特の魅力に沼った人が、その後、全世界的に巻き起こったK-POPブームの一翼を担ったのかも……。そう考えると、このドラマが投じた一石は大きかったとつくづく思う。

※2023年8月14日に配信した記事を再編集しています。

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