記事ランキング マンガ 連載・特集

玄関先が華やぐ【ゲッケイジュのクリスマスツリー】料理に活躍するハーブでハレの日に彩りを

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

街角にクリスマスソングが流れる季節。このシーズンにふさわしい、素敵なしつらえや料理をハーブ研究家の桐原春子さんに提案していただきました。今回は料理でおなじみのハーブ・ゲッケイジュを使ったクリスマスツリーです。

ローズマリーのクリスマスツリー
>>室内が華やぐ!【ローズマリーのクリスマスツリー】ハーブの香りで癒やしの効果も

ゲッケイジュ(ベイ)の木をクリスマスツリー仕立てに

クリスマスが近づくと街も華やいで、いつもより少し心が浮き立つよう。日々の暮らしにも、クリスマスの趣を添えてみたいと感じることが多いのでは。

「クリスマスのときに何もないのはちょっと寂しいですよね。夫婦二人でも一人暮らしでも、自分で作って飾るだけでワクワクするし、完成の喜びも味わえます。わが家は夫も、飼い猫までも喜びますよ(笑)」

クリスマスツリーはモミの木が一般的ですが、料理用のハーブとして知られるゲッケイジュ(ベイ)やローズマリーであれば、手に入りやすく、香りを楽しむこともできます。

これらのハーブをツリーに見立てて楽しんだ後は、クリスマスの終わりとともに飾りをはずし、日当たりのよい場所で育てましょう。

【ゲッケイジュ】
クスノキ科/常緑小高木

別名ベイ、ローリエ、ローレル。葉を肉、魚料理、スープ、ピクルス、ビネガーなどの風味づけに使う他、リースやポプリにも利用できる。生葉を随時摘み取るか、乾燥させて使う。

地植えだと大きくなるが、刈り込みに耐えるので、鉢でコンパクトに育てることや、下葉を落としてスタンダード仕立てにすることも可能。

訪れる人の目を引く存在感たっぷりのクリスマスツリー

寒い冬にも緑を保ち、栄光のシンボルとされるゲッケイジュはクリスマスにぴったりのハーブです。

下枝を落とし、上部を丸く形作ったスタンダード仕立てのゲッケイジュに、マツボックリやシダーローズと呼ばれるヒマラヤスギの実の先端、ピンクのハートなどを飾り、白い大ぶりのオーナメントを吊り下げました。丸形のものは枝の下方に揺れるように並べて、スタンダード仕立てならではの演出です。

白を中心にゴールドとピンクで色を統一したので、たくさん飾ってもエレガントな趣が。シックな鉢、シャンパンゴールドのリボン、こんもりとしたアイビーも存在感を漂わせています。

スタンダード仕立てにしたゲッケイジュは、ガーデンセンターなどで求めることもできます。

Point

数種類の木の実、スターアニス、金色のモール、3色のハート形、白いプラスチックのオーナメント。ハート形と白の飾りにはピンクのリボンをつける。金のワイヤ入りリボンは結んで、シダーローズをつける。

株元にアイビーを植え、伸び出たつるを巻くようにしながら土を覆った。周囲を明るくする白い斑入りのアイビーは、使い勝手がよい。

ゲッケイジュを使ったレシピ【シーフードと野菜のスープ】

貝類といろいろな野菜、豆をコトコト煮込み、ゲッケイジュとクミンで風味づけした具だくさんのスープ。豆は水煮の市販品を使うので、下準備は不要です。

材料(3人分)

じゃがいも…中1個
玉ねぎ、トマト…各小1個
パプリカ(黄・赤)…各1/8個
セロリの茎…1/3本
ゲッケイジュの葉(生)…1枚
塩…小さじ1
クミンシード、こしょう…各少々
水…500㎖
ボイルあさりむき身…15個
ボイル帆立…中3個
ミックスビーンズ…120g

作り方

❶皮をむいたじゃがいも、玉ねぎ、種とわたを取ったパプリカ、筋を取ったセロリはさいの目に切る。

❷鍋に①、ゲッケイジュ、塩、クミンシード、水を入れ、じゃがいもに火が通るまで弱火で煮る。

❸あさり、帆立、ミックスビーンズを加えてさらに3分ほど煮る。

❹トマトは湯むきしてさいの目に切り、③に加えてさっと火を通し、こしょうで味を調える。
※味を濃厚にしたければ、パルメザンチーズをかけても。

スタンダード仕立てとは、植物の下部の枝を取り除き、一本の幹を高く伸ばして上部に球形や傘形の樹冠をつくる仕立て方です。​バラやベンジャミンなどで見られ、庭のアクセントとして人気があります。

詳細を見る

クリーピングとは、植物が地面を這うように広がって生長する性質や、そのような生長型を持つ品種を指します。クリーピングタイムやシバザクラのように、グラウンドカバーとして活用されることが多く、雑草の侵入を防ぎながらナチュラルな景観を演出できます。日当たりや通気性のよい場所を好むものが多く、石の隙間や縁取りにもぴったりです。手間をかけずに庭の表情を豊かにしてくれる頼もしい存在です。

詳細を見る

斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。

詳細を見る

地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

詳細を見る

高木とは、生長したときに一般的に5メートル以上(または2〜3メートル以上)の高さになる樹木を指します。ケヤキ、イチョウ、サクラなどが代表的で、街路樹や公園樹、シンボルツリーとして親しまれています。根が広がりやすく、生長スピードも品種によってさまざまなため、植栽の際には周囲の環境や将来のサイズを十分に考慮することが大切です。高木は四季折々の景観を彩るだけでなく、日陰をつくり、風を和らげるなど、暮らしに心地よさを与えてくれる存在です。

詳細を見る

樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

詳細を見る

株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

詳細を見る
画面トップへ移動