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わが子の結婚式での親のマナー【主催者側が用意するご祝儀やお礼の目安】

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更新日

ゆうゆうtime編集部

子どもたち同士がプランを立てて進める結婚式。そうは言っても、親のフォローも必要です。結婚式の当日は、当人たちに代わって、招待客にお礼を述べたり、関係者へのお礼をしたりと、親ならではの役割をつつがなくこなしましょう。現代礼法研究所主宰の岩下宣子さんに教えていただきます。

両親はフォローに回り、招待客への気配りを

最近は新郎新婦主導の披露宴がふえていますが、当日は、両親のフォローは不可欠です。

控室で本人にかわって招待客にお礼を述べたり、媒酌人などへのお礼、お車代なども把握しておきましょう。

主催者側が用意するご祝儀やお礼の種類と金額の目安は下記の通りです。祝儀袋も、あらかじめ用意しておきましょう。

主催者側が用意するご祝儀やお礼の目安

式場への支払い以外に、当日お渡しするお礼やお車代、心づけなどもあらかじめ用意しておけば、慌てなくてすみます。祝儀袋の選び方は以下を参考にしてください。

媒酌人へのお礼

媒酌人を立てる場合は、披露宴のあと、お礼と交通費(お車代)を渡します。お車代は往復の送迎車などを手配したときは不要です。
【お礼の金額】
10〜30万円
(いただいたお祝いの倍額が相場)
【お車代の金額】
1万〜10万円
(遠方の場合は旅費に応じて高額に)

主賓へのお車代

主賓あいさつ、乾杯の発声をお願いした方へは交通費を。往復の送迎車などを手配したときは不要です。
【金額】
1万〜3万円

式場、宗教者へのお礼

「挙式料」とは別に、宗教者にお礼を渡す場合です。ホテル、結婚式場の場合は不要です。表書きは、宗教によって異なるので注意しましょう。
【金額】
1万〜3万円

司会役の知人へのお礼

友人などに司会をお願いした場合のお礼です。結婚祝いをいただいた場合は、その額をプラスしてお返しする形に。プロの司会者に依頼した場合は不要です。
【金額】
2万〜3万円

受付、撮影などの係へのお礼

当日だけの協力なら数千円、ビデオ編集など手間をかけたら高額に。数千円ならポチ袋で渡しても。
【金額】
5000〜3万円

スタッフへの心づけ

プロの司会者やカメラマン、着付けや美容の担当者、運転手、式場スタッフ、調理場など、必要に応じて。
【金額】
3000〜1万円

披露宴出席者以外へのお返し

披露宴に出席しなかったけどお祝いを贈ってくれた人へ。お祝い金が少額なら、新婚旅行のお土産程度でOK。
【金額】
いただいたお祝いの半額程度

結婚式の主催者側の祝儀袋の表書き

媒酌人へのお礼

【水引】赤白または金銀の結びきり
【のし】あり
【表書き】御礼または寿

媒酌人・主賓へのお車代

【水引】赤白の結びきり
【のし】あり
【表書き】御車代

式場、宗教者へのお礼

(「挙式料」とは別に、宗教者にお礼を渡す場合)
【水引】赤白または金銀の結びきり
【のし】あり
【表書き】献金(協会式)、初穂料(神前式)、御布施(仏前式)など

司会役の知人や受付、撮影などの係の知人へのお礼

【水引】赤白の結びきり
【のし】あり
【表書き】御礼

引き出物

【水引】赤白の結びきり
【のし】あり
【表書き】壽、寿

披露宴出席者以外へのお返し

【水引】赤白の結びきり
【のし】あり
【表書き】内祝

交通費を誰がもつか、招待状に明記する

遠方や海外の結婚式にどうしても出席してほしい場合、宿泊費と交通費は全額負担しましょう。あらかじめ、その旨を招く相手に伝えてください。

「来てくれたらいいな」くらいならば、たとえば「宿泊費はこちらでもたせてください。申し訳ないのですが、交通費はご負担をお願いします。お祝いは不要です」などと交通費と宿泊費について招待状に明記。招かれた側が、費用のことなどで出欠を迷ってしまうことのないようにしましょう。

経費の負担については、親戚分は親が負担し、友人関係については本人たちが負担するなど、親子できちんと話し合ってから招待状を発送する必要があります。


※この記事は『50代からの冠婚葬祭きちんとマナー』岩下宣子監修(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。
※2022年10月21日に配信した記事を再編集しています。

監修者

現代礼法研究所主宰

岩下宣子

共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。多数の企業や公共団体などでマナーの指導、研修、講演、執筆活動を行う。NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長。『美人のことば練習帖』(三笠書房)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(KADOKAWA)、『書き込み式おつきあいを大切にする安心メモリー帖』(池田書店)、『冠婚葬祭マナーの新常識』(主婦の友社)など、著書、監修書多数。

共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立。多数の企業や公共団体などでマナーの指導、研修、講演、執筆活動を行う。NPO法人「マナー教育サポート協会」理事長。『美人のことば練習帖』(三笠書房)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(KADOKAWA)、『書き込み式おつきあいを大切にする安心メモリー帖』(池田書店)、『冠婚葬祭マナーの新常識』(主婦の友社)など、著書、監修書多数。

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