【めがね】でおしゃれになる! めがねライフを楽しんでいるおふたりに聞く、マチュア世代めがねスタイル第1回
めがねライフを楽しんでいるマチュア世代の方々に、めがねの装いや選び方について伺いました。「近くが見えない」としょんぼりするより、めがねをかけることで得られる喜びに目を向けてみませんか。第1回は、高知県でギャラリーを営む中西ルミ子さん、自由業の杉本美紀さんのおふたりです。
常々は軽さ重視、置きめがねは旅のフレーバー/中西ルミ子さん
ギャラリーエム・ツウ
中西ルミ子さん
「GALLERY M2」オーナー/1951年生まれ。高知県で暮らしの道具や衣類を扱う「ギャラリー エム・ツウ」を主宰し、日常に美しさを加える提案を行う。好奇心旺盛で旅好き。めがねも旅先で出会ったもの多数。
http://www.gallery-m2.jp/
たとえハプニングがあっても、そのハプニングの中に楽しさを見いだすエスプリにあふれた中西ルミ子さん。「もうこれ以外、考えられない」というほどかけ心地のいい、このめがねに出会ったのも、旅先でめがねを紛失するというちょっとした事件がきっかけでした。すぐさま予定を変更し、以前から気になっていためがねを買いに。それは軽さが魅力の「ペーパーグラス」。
「私のめがね選びの基準は、とにかく軽いもの。これは鼻にずらしてかけても負担がないので、遠くを見たいときや階段をのぼりおりするときも、わざわざはずさなくてもいいのがとても楽なんです」
また、帽子をかぶることが多い中西さんにとって、顔を隠してしまわない、この細さはベストバランス。
一方、べっ甲柄フレームのめがねは「置きめがね」用。お店にはもちろん、家の中でも寝室、玄関など、要所要所においておくために、これ以外にも愛用めがねがたくさん。
「メンズライクなラインが好きなので、キリッとした雰囲気になるめがねが多いかもしれません。それにこうやって並べて見てみると、私は旅先でめがねを買う傾向があるみたい。次はどこでどんな出会いが。そんなことを考えると、わずらわしさより楽しみのほうが増しますね」
めがねは 1 を着用。「AIR ROOM PRODUCTS」のシャツに「コム デ ギャルソン」のスカートとスニーカー、「YAECA」のパンツを合わせたモノトーンのコーデに「エルメス」のネックレスとメンズハットでポイントを。
ときどき着用めがね
4 「theo」BURT/還暦のときに東京のライフスタイルショップで購入
5 メーカー不明/度なしで花粉対策用。高知の「クラリティ」で購入
6 メーカー不明/遊び心をプラスしたいときに。ハワイで購入
7 「ICU Eyewear」/デザインが気に入って松本のセレクトショップで購入
めがねも服も一期一会の出会いを楽しんで/杉本美紀さん
自由業
杉本美紀さん
1970年生まれ。 飲食店を中心にさまざまな仕事に携わる。高知県内のおいしいお店にすーぎー(愛称)あり。礼服以外、黒の服を持っていないので、めがねのラインナップは茶系が中心。
https://www.instagram.com/ meemeefrench/
「だれか」の生活のもとで、すっかりやわらかな風合いになり、どこにも力みの感じられないユーズドの服。新品にはない味はもちろんのこと、袖を通してみて、その味に自分がピタッとはまったときのめぐり合わせの尊さに、古着の魅力があるのではないでしょうか。
古着好きの杉本さんにとって、めがね選びも同じこと。時の流れの中で自然と「今の自分」にはまるもの、そんな一本一本との出会いを楽しんでいるそうです。
「めがねをかけ始めたのは老眼になってから。いちばん最初のめがねは『眼鏡市場』で 6年ほど前に買いました。仕事で使うことも考えて、まずはオーソドックスなものを。ひとつ買うと、違う形のものもかけたくなって、数年の間でこのとおり。あまり難しく考えず、帽子や靴と同じ感覚で服とのコーディネートを楽しんでいます」
めがねをおしゃれのポイントとしてとらえているので、レンズは、かけっぱなしでいられる遠近両用レンズを。また古着と同じく、親しい人から譲り受けためがねも愛用。
「私にはまだ度がきついものもありますが、めがねはいくつになってもかけられるのがいいところ。その人の思い出とともに、年を重ねていきたいです」
めがねは 1を着用。「LONGTRACK FOODS」のTシャツ、「リーバイス」のデニム 、「ニューバランス」998 というシンプルな装いに古着のリネンコートをさらりと羽織ったカジュアルコーデ。青コートとオレンジがかった黄色のリムが着こなしのポイントに。
19世紀のフランスのパンツを主役にしたフランスのおじさん風のコーディネートに 2 のめがねと「パラブーツ」を加えて、今の空気感に合う着こなしに。パンツは高知のアンティークショップ「boncoin (ボンコアン)」で購入。
青を基調とした装いに3の黄色のめがねを加えて。1のめがねより色が薄く、形も丸いので、より軽快なイメージ。「セントジェームス」のボーダーとデッドストックのフランスの作業着で、大好きなフランステイストを存分に。
ときどき着用めがね
4 「白山眼鏡店」SPMケーブル/クラシックなデザインが古着とも抜群の相性
5 「RODENSTOCK」/尊敬するバイト先の大将から譲り受けたもの。度がきついので近くを見る用に
6 「BuddyOptical」 /友人の形見分け。Tシャツやシャツなどどんな服にもよく合う
※この記事は『大人めがねスタイル』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。