中嶋美穂さんの【めがねがポイント】のコーデ10スタイル。マチュア世代めがねスタイル第6回
洗練されたファッションや暮らしぶりが人気を集めている中嶋美穂さん。老眼になって、ようやくめがねのおしゃれを楽しめるようになった、と語るその着こなしは、めがねをかけることの喜びにあふれた、めがねがポイントのコーディネートです。中嶋さん流の着こなしを披露していただきましょう。
1のめがね
ワンピースとスニーカーの
ラフなホワイトコーディネートに
ブラックを効かせて
明るい日ざしのスパイスに
「黒やアースカラーの服が好きなので、それらの服に合うものを、と選んだめがね。すんなり、なんにでも合います」
中嶋美穂さん
1965年生まれ。デザイン会社や家具店に勤めたのち、結婚して専業主婦に。40代〜50代にかけてご主人の入院、他界、息子さんの独立と転機が続き、ひとり暮らしに。愛猫のPinaとともに高知から住まいを移し、現在は東京暮らし。
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年を重ねることは憧れの女性像に近づくこと。 めがねはこれからの人生のエッセンス
「あるとき、ごはんと大根おろしの区別がつかなくなって」と、めがねをかけ始めたエピソードをおもしろおかしく教えてくれた中嶋美穂さん。それ以来リーディンググラスは中嶋さんの必需品。
「昔からめがねは憧れのアイテムでした。ただ私の場合は、わざわざ伊達めがねをかけてまでめがねのおしゃれを楽しみたいわけではなく、エイジングが醸し出す哀愁や渋さにめがねが加わったときの空気感に惹かれたというか。フランスのおばあちゃまが、ちょこんと鼻にめがねをのせて本を読んでいる姿のような。それをおしゃれと言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、その憧れの姿に年が追いついてきたのがうれしいし、めがねという知的なアイテムに似合う粋な生き方、装いをしていきたいと思っています」
現在よく使うのはこの5本。いちばん最初に買った4のめがねを機に、服装やシーンに合わせてアクセサリー感覚でとり入れているそう。
「近くを見るときにしかかけないので、基本はめがねなしでも成立するコーディネートなんですが、めがねを加えることで、よりおしゃれ感が増すような着こなしを考えるようになりました」
そのため、今のベストのめがねは手持ちの服になじむもの。
「今ようやく自分に似合うめがねがわかってきたところで。今後もいろいろ失敗を重ねながらいくつかのめがねを手にしていくと思いますが、それがとても楽しみです。子どものころ赤いリップが似合う大人になりたいと思ったように、いつまでも憧れの女性像を追いかけていきたいなぁと。白髪マダムになって、めがねをさらりとかける。そんな姿、かっこいいじゃないですか」
「今の私」に欠かせない5本のめがね
1 「白山眼鏡店」ナミハナクラシックラウンド・黒
2 「白山眼鏡店」ナミハナクラシックボストン・addグレー
3 「白山眼鏡店」ラウンド クラシック・ピンクジンジャー
4 「E.B. Meyrowitz」/フランス在住の友人がパリの店で買ってきてくれたもの
5 ブランド不明(アンティーク)/高知のアパレルショップで購入
2のめがね
少し癖のある服には
その個性にさらりとなじむめがねで
おしゃれのアシストを
「透明にグレーが混じる、控えめで品のいいフレームが、もともと大好きなサンドベージュやパープルなどのカラーと好相性」