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マチュア世代めがねスタイル第7回

ファーマーズテーブル石川博子さん、ホテルオーナー川上絹子さん。素敵な大人のめがねスタイル。

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ゆうゆうtime編集部

年をとる不安に悩むよりそれなりになる生活の中でベストを尽くしたい /川上絹子さん

川上絹子さん
7days Hotel
ビジネスホテルオーナー/1956年生まれ。2000年より高知市内で「7days Hotel」を営む。2003年、ほど近くに「7days Hotel plus」をオープン。アートを取り入れたオリジナルグッズの展開や地元のおいしいものを紹介するイベント開催も。
https://7dayshotel.com

澄んだ青に目を奪われる松林誠さんの版画。そのわきのスピーカーからは心地いいクラシックが鳴り響く。

ここは高知市内にあるビジネスホテル『セブンデイズホテルプラス』のロビー。川上さんはこの稀有なホテルのオーナーだ。「日常がいちばん豊かじゃないと。ビジネスホテルは非日常ではなく日常の延長線上にあるもの。だからこそ豊かさにこだわりたい」という 思いで立ち上げたホテルには、ロビーはもちろん客室にも快然たる心配りが行き届いている。

たとえばシンプルで座り心地のいい椅子を選ぶこと。そんなチョイスは川上さん自身のめがねに合わせてレンズをつくることが、快適な日常のための極意。

「ずっと視力がよかったので私にめがねは必要ないと思っていたんですけどね。55歳くらいからです、老眼に悩まされるようになったのは。しかも年を重ねるほどにどんどん悪くなり、近くを見るときと遠くを見るときとで乱視具合も違うので、シーンで使い分けています」

肌身離さず身につけているのは日常動作用のふだんのめがねと近くのものを見るためのめがね。あとは、主に仕事用でパソコンのそばにおいてあるめがねと、寝室においてあるめがねの全部で4本。
「不便だけどしかたない。人間は壊れていくのが当たり前。それなりの暮らしになっていくもんなんだなって。それに私は、そうなったときに自分のベストをどうもっていこうかと考えるのが意外と楽しいと思えるタイプ。日常だって何もトラブルがないなんて、ありえないですからね」

44歳でホテル業を始めて23年、もともと行っていたガソリンスタンドの経営が特石法の廃止によって立ち行かなくなったのが開業のきっかけだった。そしてこのたびのコロナショックで、再び窮地に。

「大変でしょ?と言われるとそうなんですが、だったらという思いで新しいことに挑戦しています。いつかここに来てもらえたらという願いを込めて、オリジナルの段ボールに地元の農家さんがつくった農作物を詰めて販売したり、各部屋に飾っている松林さんの版画をパッケージにしたお菓子缶をつくったり。こんなことでもなかったら出会えなかった人、 楽しさもあるなぁと思うんです」

そんな喜びをしかと見るために、川上さんのめがねはある。
「見かけはね、私の場合へんてこじゃなきゃいいんです(笑)」
「かけ始めたときは見た目とか言っていたけど今は軽さ。年とともにめがねに求めるものも変わるものです」

色違いでいくつも持っている「ジョンスメドレー」のニットと「セオリー」のパンツがユニフォームがわり。そのため、めがねはどんな色にも合う顔なじみのいいカラーを重宝。

1 「EYEVAN」/日常動作用。肌色に近い色でどんな服とも好相性
2 「DITA」/近くを見るときに。色が単一ではないので顔映りがナチュラル

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※この記事は『大人めがねスタイル」(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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