【後編】ショコラさんの住まいとお金のストーリー。部屋づくりのポイントは?
今の自分、これからの自分にぴったりくる住まいを見つけた人たちの実例集『大人のひとり暮らし 住まいとお金』から、人気ブロガー ショコラさんの話を2回にわたりお届けします。前回は、人生の転機と住まいについて伺いました。後編では、ショコラさんの暮らし方を写真とともに紹介しながら、住まいにまつわる4つの質問にお答えいただきます。
★ショコラさん前編はこちら★
ショコラさんが人生の局面を乗りきってきたのは、「転機がきたら暮らしを変えた」から!PROFILE
ショコラさん
1956年生まれ。外資系化粧品メーカーでパート勤務後、43歳のときに日系の化粧品メーカーに転職。契約社員から社員となり、最終的には営業所長に。57歳で同会社を退職してからは、呉服関連の会社でパート勤務。2023年春、同会社を67歳で退職。著書に『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』(マガジンハウス)など。
https://lee3900777.muragon.com/
ショコラさんの住まい遍歴
24歳~
結婚。婚家へ引っ越し。住まいは東京23区内の一軒家。
42歳~
夫と別居することになり、婚家から徒歩15分くらいの距離の賃貸アパートへ引っ越し。間取りは1K。家賃は水道費込みで6万2000円。2人の子どもは高校生だったので、仕事後は、家事や食事のしたくのために婚家に通う日々。
47歳~
子どもが成人し正式に離婚。アパートの近くの新築分譲マンションを購入し、引っ越し(購入時は46歳)。
【現在の住まいのDATA】
住居形態:分譲/マンション
築年数:20年
間取りと広さ:1LDK(42㎡)
管理費・修繕費:月換算(合わせて)25,330 円(※書籍刊行当時)
Q 現在の住まいに暮らしてみて、「ここがよかった」というところを教えてください。
——1LDKと2LDKしかないコンパクトマンションで居住者が少なく、そのほとんどが女性のひとり暮らし。その上、エレベーターを中心にそれぞれの部屋が振り分けられているので、互いの家があまり面しておらず、静かで快適です。
居住者のみなさんとの深い付き合いはないけど、挨拶を交わしたり、たまにエントランスで立ち話をしたり。そういう日ごろのちょっとした付き合いのおかげで「いざというときに助け合える」という安心感もあります。
約14.5畳のワンルームの空間を広く使えるように、ベッドは壁面に配置。
LDKと寝室の間についていた重厚な折り戸は撤去し、圧迫感を軽減しています。
Q 部屋づくりのポイントを教えてください。
——外から帰ってきてLDKのドアを開けたときに、窮屈な感じがするのはいやなので、家具は壁面に配置して広々とした空間を確保しています。
今現在ある家具は、ベッド、ビューローとチェア、ベッドサイドテーブル、ソファ、コーヒーテーブル、テレビ台、移動式のパソコン台の8つ。ダイニングテーブルや飾り棚などもありましたが、60歳を前に処分しました。
透け感のあるカーテンをLDKと寝室の間仕切りに。
光と風が通り、気持ちがいい空間です。
Q 快適に暮らすために、心がけていることはありますか。
——実は私、掃除が嫌いで。だけど、きれいにしていたいという気持ちはあるので、ものを少なくして、片づけなくても自然に整うようにしています。自分が無理をして何かするというのはしないですね。いやいやするのは、続きませんから。
老前整理でダイニングテーブルを手放し、小ぶりの丸テーブルに。
「床に座るのがつらくなったら、ソファに合う高さのテーブルに買い替える予定です」