【50代のリフォーム】30年後も快適に暮らせる住まいの工夫とは? [キッチン編]
50代、60代でのリフォームは80代になったときを想定して
LDKと寝室以外のもう一部屋は、娘の部屋兼ゲストルーム。
「結婚した娘や来客が泊まりに来たときはここに。欧米のドミトリーをイメージした部屋なので、ちょっと子どもっぽい雰囲気ですけれど」
どの部屋もコンセプトがあり、おしゃれで居心地がいい。柳生さんのようなインテリアの知識や経験がない人たちがセンスよくリフォームするにはどうすればいいのか?
「業者に依頼するときに、自分がどんな部屋に住みたいか、こんなインテリアがいい、というイメージをヴィジュアルで伝えるのがおすすめ。雑誌の切り抜きや、『このレストランの内装が素敵』といった見本の写真を提示するとか。ただ、家の構造やインテリアの調和などプロでないとわからないことも多いので、専門的なことはプロに任せたほうがいいと思います。それと、50、60代でのリフォームは、80代になったときの状態を想定し、そのとき使いやすいようにしておくこともポイント」
柳生さんは義母を見て、「年をとって体が衰えてからの住み替えは難しい」と実感したという。
「どんなに設備が整った使いやすい家であっても、高齢になると、長年住み慣れた家の感覚が残っていて、新しい家の構造や使い方をなかなか覚えられないんですね。私自身はこんなに早く終の住み処に移るつもりはなかったけれど、元気なうちでよかったと思います」
安らぐ、気分が上がる……お気に入りの場所
明るくキュートなゲストルーム
娘&来客用の個室。アンティークトイ(おもちゃ)のベビーチェアやたんす、義母が使っていた木のベッドを置き、明るく可愛い雰囲気に。「欧米の学生寮ドミトリーをイメージしてコーディネートしました」
まるでホテルのよう。タイル張りの洗面所
「鏡の背景にタイルを使いたくて、黒い六角形のタイルを選びました」と柳生さんのセンスが光る洗面台。両サイドはピンクの壁紙を。右の鏡のドアを開けると歯ブラシなど小物の収納スペースになっている。
※この記事は「ゆうゆう」2020年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/井坂英彰
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