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【ガーデニング】失敗しないバラ選び。代表的な「花形」6選とは?

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吉原美奈子

5月は一年中でバラが一番美しい季節です。花屋さんの店先やバラがきれいな公園、ホームセンターの園芸コーナーなどでバラを見かけ、興味をもったり、苗を買ってみようと思う方も多いのではないでしょうか。「でも、どんなバラを買ったらいい?」と迷う方に、バラを選ぶ目安のひとつ「花形」についてお話ししましょう。あなたのとっておきのバラを見つけてください。

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これもバラ? ゴージャスから清楚までバラの花形は多種多彩

古くからたくさんの人を魅了してきたバラ。園芸品種の数は数万種にのぼるとも言われるほどで、どれを選ぶか迷ってしまうことも多いでしょう。バラ園などでなるべくたくさんのバラを見て、自分の心にピピっと響く品種を探してみてください。

バラを選ぶ際は花色や花形、樹形、香りなどが見極めのポイントとなりますが、まずは自分の好きな形のバラを知っておくと選ぶのがスムーズになります。バラの代表的な花形には次のようなものがあります。

ただし、バラの花形は季節や気温、肥料の状態などで変化することもあります。「カップ咲きから開花して次第にロゼット咲きへと変化する」などというように、開花のステージごとに花形が変わるバラも多く、そんな多彩な表情が楽しめるのもバラの大きな魅力なのです。

高芯咲き

バラの花形で一番ポピュラーなタイプで、お花屋さんでよく見かける形。バラの花束のプレゼントにも使われるノーブルなイメージですね。横から見ると花の中心の巻いている部分が高く見えます。

さらに花弁の先端がとがっていたら『剣弁高芯咲き』、丸みを帯びていたら『丸弁高芯咲き』、その中間であれば『半剣弁高芯咲き』などと分類されることもよくあります。

カップ咲き

横から見るとカップのような形をしています。オールドローズと呼ばれる古い時代のバラに多く見られた花形ですが、ここ20年ほどは優しい風情で大人気となり、さまざまなカップ咲きの品種が次々に誕生しています。

カップの深さが深い『ディープカップ咲き』、浅い『シャロ―カップ咲き』などと区別して呼ばれることもあります。

ロゼット咲き

【ガーデニング】失敗しないバラ選び。代表的な「花形」6選とは?(画像4)

‘ウイリアムシェイクスピア’

カップ咲きと同じくオールドローズによく見られる花形。たくさんの花弁が折りたたまれたようにぎゅっと密に詰まった感じがミステリアスで逆に今、新鮮です。花の芯からほぼ四つ割りの形に分かれる花形は『クオーターロゼット咲き』と呼ばれます。

半八重咲き

花弁数があまり多すぎず、軽やかに花開きます。開くと中央の花芯が見え、穏やかで親しみやすい雰囲気にあふれています。房咲きになってたくさん花をつけるタイプが多いのでガーデンローズとしてもおすすめです。『セミシングル咲き』という呼び名もあります。

オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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一重咲きとは、花びらが1列だけ並んでいるシンプルな形状の花を指します。このタイプの花はナチュラルな雰囲気や素朴な美しさが魅力で、ガーデニング初心者にも人気があります。一重咲きの典型例として、ヒマワリやコスモスなどがあります。この構造は花の中心部が目立ちやすく、虫を引き寄せやすいため、庭の受粉環境を向上させる役割も持っています。

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ロゼットとは、地面に葉が放射状に広がるように生える植物の葉の形を指します。タンポポが代表的な姿です。

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花芯とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべなどの生殖器官が集まる領域を指す言葉です。特に観賞価値の高い花では、この部分の色彩や形が印象を左右します。ダリアやバラなどでは花芯の詰まり具合や形状が咲き方の美しさに関係し、園芸品種としての魅力にもなります。また、開花後の花芯の変化を観察することで、受粉や花の寿命を見極めることができます。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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