【ガーデニング】パンジーとビオラは何が違う?初心者に役立つ、間違いやすい「似た花」の基礎知識
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光武俊子
花だけを見るとよく似ているのに、開花期が違ったり、一年草だったり多年草だったりする植物があります。初心者でなくても間違えやすい、要注意の花もいくつも。間違えてしまうと、うまく育てられないこともあるので、微妙な違いに注目しましょう!
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パンジーとビオラって何が違うの⁉
個性的な新品種が毎年登場して、SNSなどで「パンビオ」と呼ばれて人気のパンジー&ビオラ。とてもよく似ていて、何が違うのかわかりません。でも、両方を並べてみると一目瞭然! 花の大きさが違います。
パンジーとビオラは同じビオラ属の仲間ですが、原産地の異なる2つの原種から改良された園芸品種です。パンジーはヨーロッパや地中海沿岸地域に自生する原種から育種され、ビオラはピレネー山脈などに自生する原種から育種されました。
パンジーはビオラより大きめで、花径4㎝を境に呼び分けられてきました。ただ、近年は小型のパンジーなども登場して、大きさだけでは区別しにくい品種もあります。
それでも、もともとの親が違うので、性質はやはり異なります。ビオラはパンジーより寒さや日陰に強く、小ぶりでもたくさんの花を咲かせます。自分の庭の環境にあわせて、パンジーとビオラを使い分けましょう。
このように同じ仲間のそっくりさんでも、育て方やふさわしい栽培場所などが変わるため、微妙な違いを見逃さないことが大切です。
見た目が似ているけど、育てたら大違いな花
秋に咲き終わる花と咲き始める花 ジニアとマム
ジニアとマム(キク)は同じキク科(キク科の花は似ているものが多くて困ります)。けれども、ジニアは初夏に咲き出して秋まで開花、マムは秋から初冬に咲く花です。咲き終わりと咲き始めが重なるので要注意。
先日、通りかかった園芸店で、「ガーデンマム」というプランツタグがジニアについていました。マムと思ってジニアを買って帰ったら、あっという間に咲き終わってしまいます!
とくに一重のジニアとマムは似ているので気をつけて。何かヘンだなと思ったら、お店の方に確認しましょう。プロもうっかりするほど似ている花があるのです。
ちょっと前まで同じ花だった オステオスペルマムとディモルフォセカ
これも同じキク科のオステオスペルマムとディモルフォセカは、かつてどちらもディモルフォセカと呼ばれていました。それが多年草のものを中心に、オステオスペルマムという別属ができて分類が変更。
ただ、両者をかけあわせた園芸品種がいろいろ登場しているので、見分けるのは難しいものです。見分けがつかないときは、園芸店に尋ねましょう。
一年草のディモルフォセカはタネでふやし、花色は黄色やオレンジ色系が主流。
多年草中心のオステオスペルマムはさし木でふやし、花色は白やピンク、オレンジ色など。花弁の先がスプーン状になったユニークな花形もあり、ディモルフォセカより多彩な品種で近年は人気の花になっています。
これらと似た花としてマーガレットもあります。開花期も近いので間違いやすいものですが、マーガレットは花芯が黄色で、オステオスペルマムとディモルフォセカの花芯は青みがっているので、区別できます。
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