記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】冬は落葉樹の剪定適期。どの枝を切ったらいいの?にアドバイス

公開日

更新日

光武俊子

アジサイやスモークツリーなどの花木、ローズマリーなど低木のハーブ、モミジなどの庭木の剪定はどうしていますか? 初心者に剪定なんてとても無理!などと諦めないで。切ってよい時期や切り方の基本を覚えて、数千円の道具を用意すれば、植木屋さんのようにハサミの音を響かせて、思い通りの樹形に仕立てられます。

▼こちらもどうぞ▼

【ガーデニング】寒さに強い草花【6選】春まで咲き続ける寄せ植え

木によって異なる「剪定適期」を知ろう

冬に落葉樹が葉を落とすと、剪定の時期だなと思いませんか?
確かに落葉樹は冬に葉を落として休眠するため、太い枝を切ってもダメージを受けにくく、剪定するのに向いています。ただ、モミジだけは休眠から早く起きるので、年明け前がベスト。

それに対してハーブのローズマリーや、ツバキやキンモクセイなどの常緑樹は寒さに弱いので、気温が上昇する春先や初夏(寒冷地以外は9月も)が適します。

また、アジサイやユキヤナギなどの落葉低木は花後すぐに次の花芽ができるため、花が終わったら早めに剪定しましょう。花が終わってしばらくしてからでは、伸びた枝にできた花芽を剪定で落としてしまい、翌年は花が咲かなくなってしまいます。

ただし、真っ白な花を咲かせるアジサイ’アナベル‘やカシワバアジサイなどは翌春に花芽をつけるので、冬までシードヘッド(花がら)を楽しんでから剪定してもOK!
このように剪定は木によって適期があります。図鑑やネットで適期を調べてから切れば間違いありません。

枝の途中で切らないで、つけ根で切ろう

適期をチェックしたら、つぎは実際の切り方です。
よく街路樹などが枝の途中でぶつ切りされているのを見かけますが、あれはやめたい!
枝は基本的に分枝する枝のつけ根から切り取ります。

【ガーデニング】冬は落葉樹の剪定適期。どの枝を切ったらいいの?にアドバイス(画像3)

幹から分枝したつけ根

【ガーデニング】冬は落葉樹の剪定適期。どの枝を切ったらいいの?にアドバイス(画像4)

横枝から分枝したつけ根

このように不要な枝を〝つけ根から切る″ことをすかし剪定といいます。枝ごと間引いて本数を減らすので仕上がりが自然で、その後の成長も穏やかになる剪定の基本です。


〝枝の途中で切る″のは「切り戻し剪定」といい、枝先を切り落とすために木の風情を損ないます。また、枝を短くするつもりで切った箇所から何本も新しい枝が伸び出て、樹形が乱れるため、できるだけ避けましょう。ただし、街路樹のサルスベリなどは花の咲く枝をたくさん出させるため、切り戻し剪定をすることもあります。

【ガーデニング】冬は落葉樹の剪定適期。どの枝を切ったらいいの?にアドバイス(画像5)

サルスベリの切り戻し剪定

【ガーデニング】冬は落葉樹の剪定適期。どの枝を切ったらいいの?にアドバイス(画像6)

サルスベリの開花

切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

詳細を見る

落葉樹とは、秋から冬にかけて葉を落とす樹木のことです。紅葉や黄葉を楽しめる種類が多く、サクラ、カエデ、イチョウ、カエデ、イチョウなどがその代表例で、ガーデニングにも人気があります。落葉することで冬場の水分消費を抑えるなど、自然界での適応力もポイントです。

詳細を見る

常緑樹とは、一年を通じて葉を落とさず緑のままである樹木のことを指します。季節に関係なく葉をつけているため、ガーデニングでは庭の景観に安定感や彩りを与える役割を果たします。例えばツバキやヒイラギがその代表です。耐寒性や耐暑性がある品種も多く、プライバシー保護の垣根やシンボルツリーにも人気です。種類ごとに異なる葉の形状や色合いを楽しめるのも魅力の一つです。

詳細を見る

寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

詳細を見る

花木とは、季節ごとに美しい花を咲かせる木本植物のことで、観賞を目的として庭木や公園などに植栽されます。ウメやサクラ、ツツジ、ツバキなどが代表的で、四季の移ろいを楽しめます。樹形や花色のバリエーションも豊富で、和風・洋風どちらの庭園にも取り入れやすい植物です。

詳細を見る

樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

詳細を見る

樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

詳細を見る

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

詳細を見る

低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

詳細を見る

休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

詳細を見る
画面トップへ移動