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【ガーデニング】素朴で愛らしい[春の山野草10選]初心者にも

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更新日

光武俊子

早春の野山で春一番に咲き出す「山野草」。多くは草丈低く、小さな花ですが、厳しい寒さを乗り越えて咲く可憐な姿が愛されます。栽培が難しい上級者向けと思うかもしれませんが、夏越し

夏越しとは、暑さに弱い植物を夏の高温や強い日差しから守り、元気な状態で夏を乗り切らせる管理のことです。鉢を日陰に移動する、風通しをよくする、水やりを工夫するなどの対策が必要です。

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さえできれば、本来は毎年咲く多年草

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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です。この春は山野草ワールドに挑戦してみませんか。

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早春の野山に咲く山野草を育てるには

ある園芸家さんが「春は足元からやってくる」と言われましたが、確かに春一番の山野で咲き出す草花はどれも草丈が低いものばかり。落葉樹の葉が出る前、大きく育つ植物より先に咲いて日光を浴び、来年また咲けるようにエネルギーを蓄えます。

大きな植物に覆われてしまうころには、早々と茎葉を枯らして根だけを残し休眠するものが中心です。その様子からスプリング・エフェメラル(春の妖精)とも呼ばれる多年草

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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。春の山野草として、古くから愛されてきました。

近年は山野草を見に行く低山ウォークも人気ですが、野山に生えているものは、たとえ道端にあっても絶対に採らないでください。自生している株を採るのは犯罪ですし、貴重な自生地を荒らすことになるので、大きな園芸店の山野草売り場や専門店で入手しましょう。

ただ、標高の高い山地や夏でも比較的涼しい林間に自生する山野草は、暖地の高温多湿の環境が苦手です。関東地方南部以南の暖地では水はけよい用土

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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や風通しのよい環境で栽培することが大切。後半で具体的な栽培について説明します。

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素朴で愛らしい春の山野草10選

牧野博士が愛した森の妖精【バイカオウレン(梅花黄蓮)】

開花期:2~3月
草丈:5~10㎝

原産地は四国・中国地方~東北南部。2023年に放送されたNHK連続ドラマ「らんまん」で植物学者、牧野富太郎の思い出の花として登場。ウメに似た愛らしい小花を群れ咲かせます。花弁に見えるのは萼片で常緑性です。ふかふかの湿った林床に生えるので、湿度を保って栽培します。

鉢でも花つきよく楽しめる【キクザキイチゲ(菊咲一華)】

開花期:3~5月
草丈:10~20㎝

近畿地方以北の落葉樹林などに自生するイチリンソウの仲間です。白や藤色の花を咲かせ、落葉樹の葉が広がるころには茎葉が消えて休眠するスプリング・エフェメラル。夏に地上部がなくても枯れていないので、鉢土が乾いたら水やりします。年末には新芽が出てきます。

盆栽でもよく利用される【タンチョウソウ(丹頂草)】

開花期:2~3月
草丈:10~30㎝

原産地は中国東北部や朝鮮半島。耐寒性が強く初心者でも育てやすい。花と前後して伸び出る葉も美しく、深く切れ込む葉の形からイワヤツデとも呼ばれます。日なたに置いて、夏は葉焼けを防ぐため明るい日陰に移動。秋の紅葉も美しく、盆栽にもよく利用されます。

【ガーデニング】素朴で愛らしい[春の山野草10選]初心者にも(画像6)

さいたま市大宮盆栽美術館にて

PICK UP 編集部ピックアップ

八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と混ぜて使用することもできます。粒の大きさにより小粒・中粒・大粒に分類され、植物の種類や用途に応じて選ぶことができます。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

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