犬と猫、グルメなのはどっち? 犬派・猫派バトルに動物学者が終止符!?
永遠のライバル犬と猫。はたしてどっちの能力が高いのでしょうか? 知力、感情、身体能力、五感、生活などについて、動物学者の今泉忠明さんが詳しく解説した本『犬と猫どっちが最強か決めようじゃないか』が話題です。今回は本の中から「犬と猫、グルメなのはどっち?」をご紹介します。
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狩りの成功率が低いと食に貪欲になりがち
犬と猫では、食べ方の違いがかなりはっきりしています。
理由としては、狩りの形態の違いがあります。
野生時代の犬は獲物がとれないこともしばしば。だから成功したときはとにかくガツガツと食べ、おなかを満たしておく必要がありました。
一方の猫は、おなかがすいたら狩りをするというスタンスで、成功率も高め。なので、そこまで食に貪欲ではなく、とった獲物をポイッと放置してしまうことも。
味蕾の数は猫よりも犬のほうが圧倒的に多い
味を感じる機能にも違いがあります。
犬も猫も人も、味は舌にある「味蕾(みらい)」で感知します。この味蕾、人間は約1万個で犬は約1700個。猫は500〜800個です。人間に比べると犬や猫は味に鈍感であり、犬よりもさらに猫が鈍感といえるでしょう。
なお、甘味を感じる味蕾は猫にないため、猫は基本的に甘いものに反応しません。
一方、スイーツ好きの犬はかなりいます。昔から人のものを食べて暮らしたためか、犬と人間の味覚は似ているともいわれます。
というわけで、食べることへの貪欲さも、おいしいと思って食べることができる度合いも、犬のほうに軍配が上がりました!
犬は甘味を感じる味蕾があり、 甘いものを好む子が多くいます。
猫は酸味を感じる味蕾が最も多く、腐っているものを食べない自衛ができるようになっています。猫には甘味を感じる味蕾がありませんが、肉に含まれるアミノ酸を甘く感じているのではという説もあります。
犬と猫、グルメなのはどっち?
【判定】犬の勝ち!
甘いものからお肉まで、おいしくいただきます!
ちなみに、人の味覚は……
※この記事は『犬と猫 どっちが最強か決きめようじゃないか』今泉忠明監修、ひぐちにちほマンガ、山田優子イラスト(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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動物学者
今泉忠明
いまいずみ・ただあき●動物学者。東京動物園協会評議員、日本動物科学研究所所長、日本ネコ科動物研究所所長、「ねこの博物館」館長などを務め、犬・猫はもちろん、動物全般についての知識の深さには定評がある。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)や環境庁(現・環境省)の生物調査などに従事後、上野動物園の動物解説員を務める。現在も富士山の動物の生態調査など、活発にフィールドワークを行う。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる猫のきもち』(大泉書店)など、生物に関する著書・監修書多数。
いまいずみ・ただあき●動物学者。東京動物園協会評議員、日本動物科学研究所所長、日本ネコ科動物研究所所長、「ねこの博物館」館長などを務め、犬・猫はもちろん、動物全般についての知識の深さには定評がある。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業。国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)や環境庁(現・環境省)の生物調査などに従事後、上野動物園の動物解説員を務める。現在も富士山の動物の生態調査など、活発にフィールドワークを行う。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)、『マンガでわかる猫のきもち』(大泉書店)など、生物に関する著書・監修書多数。

犬と猫 どっちが最強か決きめようじゃないか
今泉忠明 監修
ひぐちにちほ マンガ
山田優子 イラスト
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