記事ランキング マンガ 連載・特集

冬に咲き続ける花【7選】寒さに強い!葉牡丹、ワスレナグサ、ラナンキュラスなど育て方のポイント

公開日

更新日

光武俊子

パンジー&ビオラやガーデンシクラメン、プリムラやカルーナなど、冬も庭やベランダで咲き続ける花があります。でも、毎年のマンネリ感は否めず、「今年はちょっと目先を変えたい」という方に、近年注目しているラインナップを紹介します。

冬に咲き続ける花が増えている

園芸品種の育成が進んで、春に咲く花だったパンジー&ビオラは秋から晩春まで咲き続け、冬の室内で楽しんでいたシクラメンは戸外でも咲き続ける品種が普及しています。冬も庭やベランダで咲く花は、ずいぶん増えてきました。

昨年11月、園芸店で見かけた宿根ネメシアやワスレナグサは、冬は花が止まると思っていましたが、寒風の当たらない南向きのベランダで冬中ずっと開花。新鮮な驚きで楽しんで春には大に育ちました。

冬に咲き続ける花【7選】寒さに強い!葉牡丹、ワスレナグサ、ラナンキュラスなど育て方のポイント(画像2)

(著者撮影)

球根から咲かせるのはちょっと難しいラナンキュラスは、やはり11月にゲットした開花苗を半日陰の花壇に植えたら、1花が長く咲き続け、冬も花が途切れませんでした。
今、晩秋に出まわる草花は意外に丈夫で、春まで咲いてくれるものが多いようです。

また、日本で古くから親しまれてきた多年草宿根草)にも、冬に鮮やかな花を咲かせるツワブキやヒマラヤユキノシタなどがあります。古臭いと決めつけないで、これらの花の魅力にも目を向けることで、思いがけず華やかなウィンターガーデンが楽しめます。

冬に咲き続ける花【7選】寒さに強い!葉牡丹、ワスレナグサ、ラナンキュラスなど育て方のポイント(画像3)

赤い花軸や常緑の葉が魅力的なヒマラヤユキノシタ

冬も華やかに咲く花7選

冬に咲くクレマチスをご存知?【冬咲きクレマチス】

開花期:11~4月
つるの長さ:100~300㎝

クレマチスには多くの仲間があり、集めれば一年中花が途切れないと言われるほどです。冬に咲く原種もクレマチス・シルホサやアンスンエンシスなどがあって楽しめます。シルホサの‘ジングルベル’という園芸品種や、つる伸びがよくて常緑性のアンスンエンシスが人気です。

長い開花期を誇る【宿根ネメシア】

開花期:10~6月
草丈:15~30㎝

ネメシアは赤や黄色のビビットな花を咲かせる一年草が主流でしたが、近年はマイナス3℃くらいまでの寒さに耐え、淡い花色の宿根タイプが出回っています。短命な多年草ですが、秋から初夏まで咲き続ける開花期の長さが魅力です。‛フェアリー・シュシュ’などの園芸品種が流通。

寒さに強く花のような存在感【ハボタン】

観賞期:11~4月
草丈:10~50㎝

食用として伝来したケールの仲間。江戸時代に日本各地で改良され、丸葉や縮れの強い品種、切れ葉などと、多彩な園芸品種が誕生しました。やがて茎の長い切り花用やまるでバラの花のような小型タイプが登場。リーフというより冬の花として、寄せ植えなどに使いやすくなっています。

冬に咲き続ける花【7選】寒さに強い!葉牡丹、ワスレナグサ、ラナンキュラスなど育て方のポイント(画像6)

カルーナとの寄せ植え

冬に咲き続ける花【7選】寒さに強い!葉牡丹、ワスレナグサ、ラナンキュラスなど育て方のポイント(画像7)

多彩な葉の色形

グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

詳細を見る

秋植え球根とは、秋に植えつけるタイプの球根で、冬の寒さにあたることで春に花を咲かせる性質があります。代表的なものにチューリップ、ヒヤシンス、クロッカス、スイセンなどがあり、開花時期や草丈、花色もバリエーション豊富です。植えつけの適期は一般的に9月下旬から11月ごろで、寒冷地では少し早め、温暖地では遅めに調整します。日当たりと水はけのよい場所を選び、深さは球根の高さの2~3倍を目安にします。根が張るスペースを十分にとり、冬も乾燥しすぎないように水やりすることが大切です。 ガーデニングでは、春の庭を華...

詳細を見る

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

詳細を見る

寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

詳細を見る

斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。

詳細を見る

宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

詳細を見る

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

詳細を見る

一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

詳細を見る

開花とは、植物がつぼみから花を咲かせる現象を指し、植物のライフサイクルの中で繁殖を目的とした重要な段階です。開花には品種ごとの遺伝的要因に加え、温度・日照・水分・肥料などの栽培環境が大きく関係しています。開花の時期や条件を正しく理解することは、ガーデニングにおいて花を美しく咲かせるための基礎知識の一つとなります。

詳細を見る

草丈とは、植物が地面からどのくらいの高さまで育つかを示す言葉で、園芸品種の選定や植えつけ間隔を考えるうえで重要な指標になります。低い草丈の品種は鉢植えや寄せ植えに向き、高い草丈の品種は庭の背景や目隠しとして活躍します。花壇づくりでは草丈のバランスを取ることで、奥行きや見栄えのよいレイアウトに仕上げられます。

詳細を見る

花房とは、ひとつの枝や茎先端に複数の花が咲く花の集まりのこと。ブドウの房のようにまとまって咲く様子から名付けられました。アジサイやスイートアリッサム、藤などで見られ、花房のボリュームや形状は観賞価値や景観に大きな影響を与えます。花房全体の開花タイミングや持ちも、品種によって異なるため、剪定や追肥のタイミングを考える際にも注目される部分です。

詳細を見る

球根とは、植物の栄養を蓄えた地下の器官で、翌年の発芽や開花に必要なエネルギーを蓄える役割を持ちます。チューリップやヒヤシンス、ユリなどが代表的な球根植物で、秋に植えて春に咲く秋植え球根、春に植えて夏に咲く春植え球根などに分類されます。球根は植え方や植えつけ時期、水はけのよい土などの条件を整えることで、毎年美しい花を咲かせることができます。

詳細を見る

学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

詳細を見る

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

詳細を見る

原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

詳細を見る

株とは、地面から芽を出して生長している植物の基本単位を意味し、特に多年草や野菜苗などでよく用いられます。例えば「このラベンダーは大株に育った」といったように、株の大きさや状態は植物の生育具合を示す指標にもなります。ガーデニングでは株分けや株の更新、株元の管理など、長期的な育成を考えるうえで頻出する概念です。

詳細を見る
画面トップへ移動