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温度が50度にまで上がるベランダでも15種類のバラを咲かせた、そのコツは?道具のしまい方も

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園芸ガイド編集部

四季折々の花や植物に囲まれて暮らすベランダガーデンをお届けします。 『ベランダ&テラスガーデニング』(主婦の友社)から今回ご紹介するのは、福岡県の杉本さなえさん。6.5m²のベランダがナチュラルな気持ちのよい場所に! 後編は、過酷な環境下のベランダで試行錯誤の末に……。

▼前回はこちら▼

>>6.5㎡の“過酷な”環境のベランダをナチュラルで気持ちのよい場所にするガーデン術。賃貸マンションならではのコツとは?

ベランダガーデンの達人

杉本さなえさん(福岡県)
花や少女、動物などをモチーフにした物語性のあるイラストレーションを制作するイラストレーター。バラを中心にベランダガーデニングを楽しんでいる。
インスタグラム:@s_s_daily

ベランダガーデン歴 ― 15年
ベランダの広さ ― 約6.5m²
向き(方角)― 南西

過酷な環境でも15種類ものバラを栽培するまでに

暖地の今のベランダは南西向き。分厚いコンクリートの腰壁の高さは125cmあり、日当たりと風通しがあまりよくなくで、夏になるとベランダ内の温度は50度くらいまで上がります。

今まででいちばん過酷な環境で、4年前に越してきた直後はたくさんの植物を枯らしてしまいました。

それまで〝なんとなく〞植物を育てていたのですが、それをきっかけに園芸を勉強し直して、〝なぜそうするのか〞と科学的な根拠を踏まえて試行錯誤するように。

おそるおそる育ててみたバラのナエマが初めて花をつけ、その香りをかいだときの感動は忘れられません。

そこからバラ栽培に夢中になりました。じりじり増えて今はオールドローズを中心に15種類のバラを育てています。

ベランダで育てたバラは部屋にもさりげなく飾って

温度が50度にまで上がるベランダでも15種類のバラを咲かせた、そのコツは?道具のしまい方も(画像2)

ピークを過ぎたバラは摘み取り、好きな花器に入れて部屋に飾ります。たった一輪でも、そばに行くとよい香りがして癒やされるもの。

オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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