【庭づくり実例】バラからクレマチス、アジサイへ。花のリレーで季節をつなぐ神奈川県藤沢市・豊郁子さんの庭
全国のあらゆるガーデンを巡ってきたガーデナー・橋本景子さんに、おすすめの個人庭を紹介していただきます。今回は神奈川県の豊(ゆたか)郁子さんの庭です。
空間ごとにこだわりを詰め込んだ豊かな季節の流れを感じる庭ー神奈川県藤沢市/豊郁子さん
経験豊かなガーデナーたちの庭ありきの家づくり
私が自宅でオープンガーデンをしていたころ、何度も足を運んでくださっていた豊さん。自宅の新築を機に、一から庭作りを始めるにあたり相談を受けたことがきっかけで、ガーデニング仲間や花友だちを巻き込み、勉強会を開くことになりました。植物の生育情報を共有したり、苗やタネの交換会を行ったり、庭ありきの家づくりについて活発な意見やアドバイスが飛び交いました。さらに有志が集まり、デザインから考えて鉄筋を加工し門扉まで手作りするなど、実践的な作業にも挑戦。新しい庭を育てる喜びを分かち合えた、かけがえのない時間でした。
「庭は空間ごとに明確な役割をもたせています。門扉から玄関アプローチへと続くフロントガーデンは、日当たりのよさを生かし、季節感とウエルカムな雰囲気を意識した植栽に。テラス前のメインガーデンはシェードガーデンとし、室内から常に眺められる場所として、リーフを中心に落ち着いた景色をつくっています。隣家との境に設けたウッドフェンスでは、春のバラに始まり、クレマチス、アジサイへと花のリレーが続き、庭全体に豊かな季節の流れを生み出しています」と豊さん。
アメリカノリノキ ‘アナベル’ の後方には花の季節が終わったバラ ‘ロサ レイラニ’ や ジャック カルティエ’、‘オデュッセイア’ が茂り、‘ベティ コーニング’ と ‘エルバン’ などのクレマチスが誘引され、その先に広がるメインガーデンをやさしく目隠しする演出がされている。
