コナラとヤマモミジでつくる小さな林のような庭:東京都目黒区の「雑木の庭」実例
温暖化で住環境に変化が起きているなか、「夏は木陰が涼しく、冬は日差しが暖かい」雑木の庭の人気が高まっています。秋の紅葉や、春から初夏の花も楽しめる、「雑木の庭がある暮らし」をご紹介します。
平井孝幸さん
ひらい・たかゆき●作庭家。石正園代表で、日本庭園協会理事。東京農業大学造園科卒業後、「雑木の庭」の祖、飯田十基氏に師事。徹底した自然観察に由来する雑木の利用法と知識に定評がある。豊富な実例を収録した『はじめてでもできる 雑木の庭づくり』(主婦の友社)が好評発売中。
雑木の庭実例① 都心でも避暑地のように快適な雑木の庭
家族で四季を楽しむ自然に包まれた庭[東京都目黒区 Y・O邸]
敷地に入った瞬間に、頭上に伸びたコナラの緑陰から、さわやかな風がすうっと抜けていくような心地よさを感じます。ぽろぽろと木漏れ日が落ちる階段を上れば、数歩前に踏み締めた舗装された道路のコンクリートの照り返しを忘れてしまうほど、山歩きをしている気持ちになる庭に入っていきます。
「この庭ができてからは、とにかく夏が涼しい。建物の周りを取り囲むように雑木が植えてあるから、毎日避暑地にいるみたい。窓から見える緑が清々しいし、外へ音も漏れにくいから、安心して暮らせます」というYさん。季節ごとに咲く、雑木の花たちの香りも、家族で楽しんでいるとのこと。秋はモミジなどの紅葉が見られるのも魅力だそうです。
外側
内側
初夏
秋
