真冬でも花がモリモリ咲く理由は水やりにあり! シクラメン好きが実践する管理のコツとは?
生産の現場を生で見たり、それぞれの地域や環境に合わせて育てている方からの情報を得たりしていると、近年の気候変動もあり、シクラメンの栽培も変化が必要と感じる昨今です。ここでは、シクラメン好きが試した独自の水やり方法、育て方をご紹介します。
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監修
柿沼良和さん
(株)鴻巣植物運輸の埼玉営業本部取締役副部長/統括運行管理責任者。植物輸送の分野に25年以上携わり、現在はグループ会社「フラワーロジテム」と連携し、大手ホームセンターおよび種苗メーカーをはじめとする取引先への営業活動にも携わる。植物、生産者、物流に関する深い知識をもち、特にシクラメンに造詣が深い。
Instagram @kakinuma.messenger
資材を活用したm_maronosuke5さんのシクラメンの水やりのコツ
水やりが肝ともいわれるシクラメンの管理。東京都在住のm_maronosuke5さん(Instagram @m_maronosuke5)は、真冬でもガーデンシクラメンの花を旺盛に咲かせてインスタグラムで紹介しています。m_maronosuke5さん流のシクラメンの育て方と水やりの方法、参考にしてみては。
1月19日
2025年10月末に3 号ポットから4号鉢に植えかえた1年目のシクラメン‘ ドラゴン ディープブルー’(手前)と、2023 年11 月末に3号ポットから4号鉢へ、2025 年秋に5号鉢に鉢増しした3年目の‘オドラ フジワインレッド’(奥)。真冬の気温が低い日は、玄関に鉢を取り込むなど霜や寒風を避けるための対策をします。寒さの底の時期ですが、植えつけ後よりも株がボリュームアップして、花も次々と咲いてくれました。
2月19日
まだまだ寒い2月中旬。‘ドラゴン’、‘オドラ’ともに、花も葉も傷むことなく引き続きモリモリと元気いっぱい。手前で咲いているのは、2025年2月に花友さんからいただいた‘オリガミ’。3号ポットから4号鉢に植えかえ、その後うまく夏越しができた2年目の株です。
サポート資材を使って水やりをラク&確実に
3年前からシクラメン栽培時に使っている「アクアセル」。シクラメンの水やりに不安があったので、アクアセルを使って底面から吸水させました。受け皿に水を入れるだけで適切な水やりができ、根張りもよくなったようで葉もたくさん展開します。シクラメン初心者だった1年目からきれいに咲かせることができたので、シクラメンとアクアセルの相性はとてもよいように思いました。
パターン① 鉢底石の代わりにアクアセルを使う
鉢の中にキューブのアクアセルを鉢底石の代わりに敷いてから、通常どおりにガーデンシクラメンを植えつけます。その際、鉢底穴にもアクアセルを入れ込むのがポイントです。水やりは受け皿に水をためて鉢底から吸水させます。その際、アクアセルの高さよりも水面を低くしつつ、アクアセルに水が常に接するようにしました。
アクアセルとは?
100%再生材を使用した、植物用に開発された吸水性と保水性にすぐれる特殊なスポンジ。植物が必要とする水分量を吸い上げるため、水の与えすぎや水ぎれを防げる。複数の鉢の下に敷けるシートタイプと写真のキューブタイプがある。
パターン②アクアセルの上にポット苗を置く
試してみて気づいた点
底面のアクアセルをがっちりとつかむように根が成長したため、植えかえるときにポットをはずすのにひと苦労(根が切れてしまう)。パターン②のときには、最初からビニールポットの底面を切り抜いて筒状にしておいたほうが、植えかえが楽になります。
手灌水にこだわるプロのテクニック
底面灌水を行う生産者もいるなか、質の高いガーデンシクラメンの生産で知られるたけいち農園の生産過程での水やりは、手で1 株ずつ行う「手灌水」です。水をやりすぎず、ほどよく用土が湿るように水やりの量と頻度を調整することで用土の気層が維持され、根張りのよい株になるそうです。ほかにも温度や日当たり、肥培管理などプロの技術を結集して作られた苗が毎年店頭に並びます。
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写真協力/柿沼良和、大栄花園、佐藤園芸、たけいち農園、根本園芸、谷澤園芸、上田広樹
取材協力/田島道男(たけいち農園)
※この記事は『園芸ガイド』2026年 秋・特大号の記事を、WEB用に再編集したものです。
園芸ガイド 2026年10月 秋・特大号
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