晩秋の庭をカラフルに彩るケイトウ!「キャンドルみたい」にかわいい羽毛ケイトウも
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光武俊子
古くから日本の夏~秋を彩ってきたケイトウ。カラフルな花色が、咲く花の少なくなった秋の庭でも存在感を放ちます。くすみピンクでやわらかな印象の仲間も加わって、楽しみ方の幅が広がりました。手間なく育つ丈夫な一年草なので、ビギナーさんにもおすすめです。
ユニークな魅力で新鮮な景色をつくろう!
ケイトウはアメリカやアジア、アフリカの熱帯や亜熱帯に、60種ほどの原種があります。日本にはインドなどの熱帯アジア原産種が、奈良時代に渡来。当初は染料や薬用として利用されました。それが、江戸時代に盛んに品種改良され、観賞用として人気を集めます。
きっかけになったのが、ケイトウ特有の「帯化(たいか)」という現象です。茎の一部が扇状などに変形して「石花(せっか)」という突然変異が起こります。そこからニワトリのトサカを思わせるトサカケイトウや、それをドーム状にした久留米ケイトウなどが誕生しました。
そんなモリモリの花は花壇や鉢植えで、嫌でも視線を引きつけます。
一方、近年のケイトウ人気に火をつけたのは多粒まきの鉢植えです。小さな鉢に羽毛ゲイトウのタネをたくさん播いて密植させると、キャンドルが林立したような仕立てがかわいらしくて人気になりました。
同じころ、学名のセロシアで登場したのがノゲイトウの園芸品種です。セロシア‘ヴィンテージ’などが、アンティーク調の花色でこれまでのカラフルなケイトウとは一味違った、ナチュラルな魅力を感じさせます。さまざまな表情をもつケイトウで、目新しい花飾りを楽しみませんか。
個性的な色形が楽しめるケイトウ5タイプ
ニワトリのトサカを思わせる【トサカケイトウ(セロシア・クリスタータ)】
密生した小さな花が石花となり、ニワトリのトサカのような花序を形成します。久留米ケイトウのもとになった種類で、花序が平べったいのが特徴です。
ボール状に丸く重なる大きな花序【久留米ケイトウ】
ビロードのような質感の花が折りたたまれて大きなボール状になります。トサカケイトウを切り花用に品種改良した九州の花卉園芸産地、久留米の名前を冠したもの。
羽毛のような柔らかな花穂【羽毛ケイトウ】
フサゲイトウとも呼ばれるプルモーサ系。長短の羽毛が円錐形の花穂になります。スマートな花穂は赤や黄色やオレンジ色とカラフルで炎のように見えるのが特徴。
コンパクトな草丈に円錐形の花穂【ヤリゲイトウ】
羽毛ゲイトウに似ていますが、こちらはコンパクトでずんぐりした草姿。円錐形の花穂も大きなかたまりになります。キルドシー系と呼ばれます。
円錐形の花穂がどんどん伸びる【ノゲイトウ(セロシア・アルゲンティナ)】
花穂がトサカや羽毛状にならずに、キャンドルのように細長くて、先端が伸びて咲き進みます。茎もよく分かれ、花はそのままドライフラワーに。
