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入手困難の大人気ビオラ‘すみれ図鑑’はどう生まれた?「グリーンに見える色」の秘密と誕生ストーリー

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園芸ガイド編集部

先輩たちから学んだビオラ育種の道筋

「育種を始めた当初は、“おもしろそうだからやってみようかな”くらいの気軽な気持ちでした」と話す石川さん。育種や生産を手掛ける先輩方と接する機会を重ねるなかで、少しずつ意識が変わっていきました。特に、「育種をするならテーマ(目標)を掲げて、それを目指して進めるのが最短ルートになる」という、フラワーハーツ八ヶ岳の田中俊行さんの言葉を聞いて、自分の育種の目標を定めるようになります。

「もともとブルーイング(低温により花弁に青みがかかる現象)を見ていて、いい青だなと思っていたんです。それで自分は極端にブルーイングが強い花を目指そうと決めて取り組みました。その最終形が‘パルプンテ’で、完成までに6年ほどかかっています」

今回の『園芸ガイド』の表紙にもなっているビオラ‘パルプンテ’。品種名のつけ方にも、多彩な趣味をもつ石川さんならではの遊び心が表れている。

そしてさらにこの紫から青に色移りするビオラの中に、‘すみれ図鑑’のもととなる花が出現しました。

「といっても、最初は緑色とは程遠くて。桂楓園の高山晃さんに“緑色のビオラは存在しない”と聞き、‘パルプンテ’から出た青系と黄色系をかけたら緑が出るかを相談したところ、やってみるとおもしろいかも、というアドバイスをいただき、年月をかけてできたのがʼすみれ図鑑ʻです。ほかにもガルテン湘南の髙橋昇さんと美千子さんなど、先輩方に多くのことを教えていただきました」

採種用の親株が並ぶハウスは、石川さんの秘密基地。すでに完成している品種のほか、選抜中のものや試作中のものなど、お宝株が所狭しと並ぶ。

採取したタネが混在しないよう、株にさした封筒にタネを入れている。封筒には「すみれ3組」などの文字が。「保育園のクラス分けみたいでおもしろいでしょ?」。

「‘すみれ図鑑’がポテンシャルを発揮するのは2月中旬から。ぜひその花数の多さも体験して楽しんでいただきたいですね」。

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撮影/佐山裕子(主婦の友社) 
写真協力/石川周太
協力/グリーンファーム金沢本店

※この記事は『園芸ガイド』2026年 秋・特大号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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