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【写真で詳しく解説】プロに教わるクリスマスローズ育て。今年は「小さい苗から始めて、大株作り」を目指す!

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園芸ガイド編集部

大株づくりのポイント

小さなポット苗からでも、3年ごとに鉢をサイズアップして株を充実させていくことで、10号鉢程度の大株に育てることができます。

適したタイミングに施肥をするなど管理がうまくできれば、花芽が充実して花茎が何十本も上がります。その結果、花がたわわについてボリューム満点の姿になるのです。クリスマスローズの大株は、1鉢あるだけでも早春の庭がパッと明るく華やぎますね。

花つきをよくするための鉢の植えかえ作業

有島さんが植えかえを行うのは、花が終わったころ。その理由と作業のしかたをくわしく教えていただきます。

【1】3年植えかえをしていない鉢。3月になり花も終わりかけ、根も回っているようなので、6号鉢から2号アップして、8号鉢に植えかえます。

【2】鉢と土のすき間に山菜掘りナイフなど平たいものをさして、鉢から根鉢を離し、株を鉢から出します。

【3】鉢から株をとり出した状態。予想どおり、根鉢がグルグルと回っていて、土もほとんどなくなっています。

【4】根鉢の底から、根を開いていくようにハサミなどを使ってくずします。元の根鉢の2/3程度までくずしてOK。

【5】根鉢をくずし終わった状態。古い根を切ることで新しい根が出てくるため、地上部の芽も充実します。

【6】クリスマスローズ用の培養土に、規定量に薄めた活力剤(「リキダス」など)を入れます。

【7】6をよく混ぜて、土全体を湿らせます。こうすることで根の活着を促します。

【8】もしあれば、植えつける前に、クリスマスローズの根鉢に珪酸塩白土をふりかけます。

【9】8号鉢の鉢底に鉢底網を敷いてから、6で湿らせた土を鉢の1/3程度まで入れます。

【10】4で根鉢をくずしたクリスマスローズを鉢に入れます。

【11】株の高さを調節しながら、土を足していきます。

【12】指1関節分ほどのウオータースペースができるように土を入れて、植えつけ完了!

【13】下から新芽が出ているので、それらの成長を促進せるために、花柄は下からすべて切りとります。

【14】花柄をとり除いたことで、新芽に日が当たるようになります。このあと、5月末までは肥料を与えます。6〜10月は肥料分をしっかりきること。

植えかえQ&A

有島さんに、植えかえについての3つの質問に答えていただきました。

Q なぜ花後の植えかえがおすすめですか?

A「3月はまだ花が咲いていて、株に勢いのある時期。そういうときはやや荒っぽい作業をしても株へのダメージが少ないのです。植えかえることで新しい根が出てきて、それに比例して地上部の芽も勢いよく伸び、充実します。翌年の花つきもよくなるのです」

Q 植えかえのペースはどのくらいですか?

A「植えかえのペースの目安は2〜3年に一度。水やりの際、なかなか水が土にしみ渡らずにプール状にたまってしまうようなら、根が回っている可能性が高いので植えかえの時期です。そのような状態の根は肥料分も吸収できないので、早めに植えかえましょう」

水が土にしみ込まずにたまってしまうのは、根が回っているサイン。

Q 鉢を大きくしたくない場合の植えかえのしかたは?

A「置き場所などの都合で鉢を大きくしたくない、鉢のサイズアップをしたくないという場合は、同じ大きさの鉢に植え戻してかまいません。その際、根鉢は半分程度までくずすようにしましょう。根鉢を小さめにして、鉢に新しい土をできるだけ多く入れるのがコツです」



※この記事は『クリスマスローズの咲く庭づくり』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

監修者

園芸ソムリエ

有島薫

ローズライフアドバイザーで園芸ソムリエ。長年、園芸店でアドバイザーを務めたのち、現在は講習会や園芸誌、園芸番組などで活躍。自身のバラやクリスマスローズの栽培記録が満載のブログ「Fragrance World」も人気。

ローズライフアドバイザーで園芸ソムリエ。長年、園芸店でアドバイザーを務めたのち、現在は講習会や園芸誌、園芸番組などで活躍。自身のバラやクリスマスローズの栽培記録が満載のブログ「Fragrance World」も人気。

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