記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】初夏に人気のアジサイ。多彩な花色とバリエーションが楽しめる。来年も咲かせるワザも!

公開日

更新日

光武俊子

ドライや鉢植えでアジサイを楽しみつくすには

アジサイの鉢花は、たいがい直径15㎝ほどの5号鉢に仕立てられています。鉢から抜くと根がいっぱいに張っていて、いかにも窮屈そうではありませんか? できたらひとまわり大きな好みの鉢に植え替えると、株がのびのびと育って来年また咲いてくれます。

このとき、注意したいのは用土の酸性度! アジサイの花色は土壌の酸度に影響されます。日本の土壌は弱酸性で紫~青色のアジサイに適します。赤色のアジサイをそのまま庭に植えると、しだいに青みを帯びた花色になってしまうので気をつけて。

赤い花色の花を植え替える場合は、酸度を弱めるために少し石灰を施すとよいでしょう。ただし、ヤマアジサイ「クレナイ」のような原種は、もともと日本に自生しているものなので、酸度を気にする必要はありません。

【ガーデニング】初夏に人気のアジサイ。多彩な花色とバリエーションが楽しめる。来年も咲かせるワザも!(画像12)

ヤマアジサイ「クレナイ」

近年はアジサイのドライフラワーも人気で、リースに加工したりして楽しむ方がふえています。ヨーロッパでは庭植えのアジサイも花後にそのまま冬まで残し、枯れた花がらの造形美を楽しむケースもあります。

ただし、アジサイの多くは花後すぐの夏に翌年の花芽をつくります。花がらを冬まで残してから、株姿をコンパクトに整える剪定をすると、花芽をすべて落としてしまいかねません。翌年も花を楽しむためには、夏までに株姿を整える剪定をしてください。

花がらを冬まで楽しみ、かつ翌年の花も楽しみたければ、アメリカアジサイ「アナベル」がおすすめです。「アナベル」は春に花芽をつくるので、剪定は冬でもOK。

【ガーデニング】初夏に人気のアジサイ。多彩な花色とバリエーションが楽しめる。来年も咲かせるワザも!(画像13)

アジサイのドライフラワー

アジサイは日陰にも強いものですが、本来は日差しが大好き。日当たりよい場所で育て、鉢植えは表土が乾いたら鉢底から流れ出るまで水をたっぷり与えましょう。肥料は花後のお礼肥と翌年冬の寒肥に、緩効性の化成肥料を規定量施します。

バリエーション豊かなアジサイを今年はぜひ楽しんでみませんか。

★合わせて読みたい★
【ガーデニング】植えっぱなしで毎年咲いてくれる【宿根草多年草】の花で、初夏の庭を彩る
【ガーデニング】クレマチスでフェンスや壁を立体的に飾る。狭い庭やベランダが変身!【つる性の多年草
鉢から育てる!キッチンで役立つハーブ7選【ガーデニング】
【ガーデニング】春から秋まで長く咲く花8選。次々に花を咲かせるポイントは【開花期間の長い花】
タネから育てて秋まで咲かせる【ガーデニング】春まきの一年草に挑戦する!
【ガーデニング】春植え球根8選 夏に華やかに咲く大きな花は、春が植えどき
【ガーデニング】鉢植えで楽しむ春の花7選。初心者でも愛らしい花をたくさん咲かせる方法
【ガーデニング】春に咲く青い花9選。花壇や鉢植えに最適な植え付け方法
【ガーデニング】一年中花が咲く庭は【多年草】選びから。初心者でも育てやすい多年草7選
【ガーデニング】花のカーペットで雑草を防ぐ!「グラウンドカバー」8選で庭のおしゃれ感アップ!

グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

詳細を見る

春植え球根とは、春に植えつけを行い、初夏から秋にかけて開花する植物の球根を指します。代表的なものにはダリア、グラジオラス、カラーなどが挙げられます。寒さに弱いため、冬の間は掘り上げて保存することが一般的です。夏場のガーデニングを華やかに彩る存在で、植えつけ前に球根の状態を確認し、適した土壌環境を整えることが成功の鍵となります。

詳細を見る

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

詳細を見る

化成肥料とは、チッ素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)などの成分を人工的に化学合成して配合した肥料で、植物の生長をバランスよく促進する目的で用いられます。多くは粒状または粉末状で市販され、成分の含有比率が明示されているため施肥設計がしやすく、園芸初心者からプロまで幅広く利用されています。ただし即効性が高い化成肥料は、与えすぎると肥料焼けを起こすこともあるため、緩効性を用いたり適量を守ることが大切です。

詳細を見る

八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

詳細を見る

宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

詳細を見る

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

詳細を見る

冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

詳細を見る

一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

詳細を見る

お礼肥とは、植物が花を咲かせたり、果実を実らせた後に施す肥料のことです。消耗した栄養を補給し、翌年の花つきや生長を促すために行われます。

詳細を見る

鉢花は、鉢に植えられた花のことで、ガーデニングでは室内外どちらでも楽しめる人気のスタイルです。ベゴニアやシクラメン、ポインセチアなど季節ごとに適した種類が選ばれ、空間を彩ります。移動が容易なので、環境に応じた日光や温度調節が可能で手入れもしやすく、狭いスペースでもガーデニングの趣を存分に楽しめます。

詳細を見る

酸度とは、土壌や水の性質を示す数値で、pH(ペーハー)によって表され、値が7より小さいと酸性、大きいとアルカリ性とされており、植物の生育にはこの酸度が大きく関わっていて、例えばブルーベリーのように酸性土壌を好む植物もあれば、逆に中性から弱アルカリ性を好むものもあり、家庭菜園では苦土石灰などを使って酸度を調整することが健全な育成環境を整えるポイントになります。

詳細を見る

表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

詳細を見る

花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

詳細を見る

花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

詳細を見る

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

詳細を見る

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

詳細を見る

寒肥とは、冬の休眠期間中の果樹や庭木に与える肥料で、春の生育期に備えて栄養分を蓄える目的で施されます。有機質肥料を中心に土中に埋め込む方法が一般的です。花つきや実つきの向上に役立ち、翌年の植物の健全な生長をサポートします。

詳細を見る

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

詳細を見る

原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

詳細を見る

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

詳細を見る

低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

詳細を見る
画面トップへ移動