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最新映画で親子役を演じた、役所広司と菅田将暉が語る撮影秘話。自由奔放な息子・宮沢賢治と、厳格だけど隙だらけの父の物語

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ゆうゆう編集部

役所さん、次は大人の恋愛映画をお願いします!

年齢やキャリアは違えど、互いをリスペクトする気持ちは同じよう。

役所 菅田くんは30歳だけど、もっと若いときから作品を背負って生きているのがすごい。僕なんかの時代は、けっこうみんながいい加減だったからね。あのとき菅田くんみたいにちゃんと真面目にやっていれば、僕ももうちょっといい役者になれていたかもしれない(笑)。
菅田 いやいやいや(笑)。
役所 僕は26歳くらいから仕事を始めたけど、青春ものとか恋愛ものはやったことがないし。似合わなかったんだよね、老けてるから。
菅田 逆に今、観てみたいですけどね。役所さんのラブストーリー。
役所 爺いのラブストーリー、本当に観たい?(笑)。日本映画にはあまりないけど。
菅田 僕は今回の共演で、素直にそこ(現場)にいることの重要性を感じました。自分が家でいろいろ妄想したものは邪魔だったな、と。役所さんがどう考えているかはわかりませんけど、とりあえず素直にやってみる、そこに集中して入っていく楽しさは勉強になりました。
役所 それは嬉しいね。
菅田 でも、役所さんとのシーンは悩みましたよ。ドライ(カメラなしのリハーサル)から本気でやると、のみ込まれすぎて、全部出ちゃう。監督に「ドライの感じがいい」と言われても戻れないから。全力でやるつもりじゃなかったのに、役所さんに引き出された感じがありました。
役所 それは僕もうまく調節できない。いまだにフィルム回ってないときが一番いいなと思うもん(笑)。

撮影/中村彰男 スタイリング/安野ともこ(役所さん)、猪塚慶太(菅田さん) ヘア&メイク/勇見勝彦(THYMON Inc.・役所さん)、AZUMA(M-rep by MONDO artist-group・菅田さん) 取材・文/本木頼子

INFORMATION

『銀河鉄道の父』
質屋を営む宮沢政次郎(役所広司)の長男に生まれた賢治(菅田将暉)は跡取りとして大事に育てられるが、適当な理由をつけては家業を拒み、わが道を行く。そんな賢治の一番の理解者である妹・トシ(森七菜)が結核に倒れる。賢治はトシを励ますために物語を書き続けるが──。究極の家族愛を描いた第158回直木賞受賞作『銀河鉄道の父』待望の映画化。

出演/役所広司、菅田将暉、森 七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中 泯 他 
監督/成島 出 
原作/門井慶喜『銀河鉄道の父』(講談社文庫)
●全国公開中 配給/キノフィルムズ ©2022「銀河鉄道の父」製作委員会

※この記事は「ゆうゆう」2023年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

ゆうゆう2023年06月号

年齢を重ねると、友達との話題はもっぱら体のこと……。血圧や血糖値、コレステロールなど、若い頃は気にならなかったことが増えてきます。『ゆうゆう』6月号、今月の特集は「見逃してはいけない体の不調」。ゆうゆう世代がぜひチェックしておきたい健康診断の数値のこと、体調を司る自律神経のこと、人には聞けないフェムゾーンの悩みのことなど、今、知っておくべき体のことを全力取材しました。健康は、何にもまさる人生の宝物。自分のためにも身近な人のためにも、健康をしっかり守りたいですね。

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