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キムラ緑子さんが出合ったこの音楽「中学生のときに美術の先生が聴かせてくれ、声も出ないほど衝撃を受けました!」

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ゆうゆう編集部

幼い頃から歌が大好きだったという女優のキムラ緑子さん。中学校時代に出合い、「声も出ないほど衝撃を受けた」という思い出の一曲とは? 

PROFILE
キムラ緑子さん

きむら・みどりこ●1961年兵庫県出身。
84年「劇団M.O.P」の旗揚げに参加。
舞台・映画・ドラマ・ナレーションなど多方面で活躍中。
97年第32回紀伊國屋演劇賞 個人賞、2005年第12回読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞。
今年8月23日、8月31日~9月3日、東京にて舞台『リーディングドラマ「終わった人」』に出演。

中学生のときに美術の先生が聴かせてくれ、声も出ないほど衝撃を受けました!

幼い頃から歌が好きで、祖父母の前で歌っては拍手をもらっていました(笑)。小学生のときは近所の子を集めてピンキーとキラーズの「恋の季節」を熱唱したりして。

そして中学時代はキャンディーズに夢中。私はスーちゃん(田中好子さん)の役で、2人の親友とともに学校の階段でフリをつけて練習しましたよ。それを担任だった美術の先生が見ていたのかな。ホームルームの時間に「歌って」と言われ、みんなの前でキャンディーズの「あなたに夢中」を披露したことも。中学時代のいい思い出です。

もう一つ、中学時代の忘れられない音楽の思い出が、キング・クリムゾンの「21世紀の精神異常者」(後に「21世紀のスキッツォイド・マン」に改題)です。ある日、美術の先生がホームルームでこのレコードをかけたんです。いろいろな音が入ったフレーズが繰り返される、心がざわつくような不思議なロック。清らかなキャンディーズで生きてきた私たちの音楽の根底を覆されるような曲で、声も出ないほど衝撃を受けました。

それから10年がたって演劇を始めるとアーティスティックな人たちと出会うようになり、「あの歌はすごかった」とこの曲が話題になるんです。「私、知ってるぜ!」みたいに話に入れたのがうれしかったです。

この曲をきっかけにいろいろな音楽があることを知りましたし、曲を聴かせてくれた先生に感謝しています。そして今も私は歌が大好き。

実は、(俳優の)大谷亮介さんとジャズ・ヴォーカルデュオ「Dolly & Tanny」を組んで歌っており、今年7月にも名古屋と東京でジャズライブを行います。大谷さんも私も関西出身なので、ライブのコンセプトは「関西弁で歌うジャズを芝居仕立てで面白く!」。大人の雰囲気を出しつつ、聴いてくれる人が元気になるような楽しいライブにしたい。コーラスさんも参加してくれ、私たちの歌はともかく(笑)、豪華なライブです。よかったら観に来てください。

キング・クリムゾン「21世紀のスキッツォイド・マン」

キング・クリムゾンは1968年に結成されたイングランド出身のロック・バンドで、プログレッシブ(進歩的・確信的)ロックの代表として知られる。彼らが69年に発表したのが『クリムゾン・キングの宮殿』。収録の「21世紀のスキッツォイド・マン」が話題に。「ジャケットも題名も曲もすごいです」とキムラさん。2023年にCDとして復刻されたこのアルバムでどうぞ。

キング・クリムゾン
『クリムゾン・キングの宮殿 SHM-CD レガシー・コレクション1980』

POCS-1936
ユニバーサル ミュージック 1980円

キムラ緑子さん最新情報

キムラ緑子と大谷亮介によるジャズ・ヴォーカルデュオ「Dolly&Tanny」の芝居仕立てコンサートを開催。

【名古屋公演】7月26日/ダイアモンドホール
【東京公演】7月27日~30日/博品館劇場
指定席7500円など
チケット申し込みはカンフェティ☎0︎120-240-540へ

※この記事は「ゆうゆう」2023年8月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

ゆうゆう2023年8月号

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