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名書店員に聞く【おすすめの本】3選。沖縄の文化、歴史に触れ、当地を旅したくなるエッセイ

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ゆうゆう編集部

森本さんおすすめ【沖縄関連本】BEST3

1位 『カクテル・パーティー』

大城立裕/著
岩波現代文庫 1254円
 
米国統治下の沖縄で日本人、沖縄人、中国人、米国人の親善パーティーが行われ、その裏で米軍兵によるレイプ事件が起こる。国際親善の欺瞞が暴露されていく衝撃作。

「1967年に沖縄初の芥川賞を受賞。戦後の話ですが、今なお同様の事件がある。やるせなさと不条理を、ぜひ知ってほしいです」

2位 『はじめての沖縄』

岸 政彦/著
新曜社 1430円

社会学者として注目を集める岸政彦の沖縄論。

「かつて『沖縄病』だった著者が、沖縄に通い、目にした風景、言葉を、沖縄を敬い、寄り添うような文章で書き記しています。沖縄と県外者『内地(ナイチャー)』との壁。青々とした楽園のイメージだけでない、本当の沖縄の姿がこの本の中にあります」

3位 『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』

普久原朝充/建築監修
岡本尚文/監修・写真
トゥーヴァージンズ 2090円

沖縄の建物に焦点を合わせ、有名建築から個人宅まで見どころを解説。

「ただ建物を紹介するだけでなく、信仰や風土、ここでどういった人がどう暮らしているのかなどのインタビューもあり、読みごたえ十分。沖縄では大変人気の本で、2020年には沖縄書店大賞の準大賞を受賞しました」

※この記事は「ゆうゆう」2021年3月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

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