【コッソンビ】王位争いで死闘が続く16〜18話。怒涛の最終局面へ【韓国ドラマ】
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marumi
一方、二花院ではホンジュがシヨルに「死ぬまで恨み、憎む。だから命を捨てるのは卑怯だ」と涙ながらに訴え、シヨルは黙って二花院を立ち去る。シヨルだけショボンと悲恋の結末に……。
と思いきや。残り30分で描かれる2年後。ここからは、ソン・スンヨンが切なく歌う『すべてあなただから』が流れるたびに、条件反射のように出てくる涙にティッシュのご用意を。
まず、2年という時薬が効いたのか、シヨルを許す気持ちが芽生えたホンジュ。薬菓をを目にして、離れで孤独だった自分にシヨルが薬菓をそっと差し入れてくれたことを思い出し、シヨルを探し出して二花院に連れ戻す。番人の運命に翻弄され続けたシヨルこそ、ホンジュと結ばれる幸せな結末でよかった。それにしても、薬菓まで伏線回収に使う脚本の力技がすごい。
二花院をダノとともに切り盛りしてきた羅州宅(イ・ミド)も、両班の娘から妃生に身を落としながらサンに心を寄せたバンヤ(ファン・ボルムビョル)も、番人になる訓練を強いられていた子どもたちも、自分らしく生きる道が開かれた。
王になったユハは、宮廷に別れの挨拶にきたダノを、秘めてきた思いを込めて一度だけ抱き締め、穏やかに見送った。コッソンビ3人の中では、熱愛エピソードがほとんど描かれず、気の毒だったユハ。大妃が素敵な相手を見つけてくれるはず、だ。
そして、サン。「政争の原因にはなりたくありません」と、遠くに行くことが夢だったダノとともに都を離れる決意をする。別れの挨拶をしに訪れた宮殿を去るサンの後ろ姿に、左議政(アン・ネサン)が跪いて深く最敬礼をするシーンには、泣けた。
サンはイ・ソルという名前よりも、王位よりも、愛するダノとの平凡な暮らしを選んだのだ。「惜しくはない? 諦めたもの」と聞くダノに、サンは微笑みながら言う。「一度も悔いたことはない。僕の隣にはいつでも君がいるから」。
最後は、観ているこちらまで温かい気持ちに包み込んでくれるこのドラマ。しばらくコッソンビ・ロスになりそうで心配です。