ステーキの仕上げにかける【塩】の選び方とは?グランドフードホールの岩城紀子さんがアドバイス
公開日
更新日
岩城紀子
砂糖は、ミネラルが多いのは黒糖
砂糖にもたくさんの種類がありますので、まずは原材料で分類しましょう。
ひとつはサトウキビ。あたたかい地方のものなので、体を冷やす作用があるといわれています。
もうひとつはテンサイ。サトウダイコン、ビートなどとも呼ばれ、冷涼な地域で育つので、体をあたためる作用があるといわれます。
国内に流通する砂糖の大半はサトウキビ由来です。その種類も、製造方法によって分かれます。
裏に「上白糖」「グラニュー糖」などと書かれているものは「精製糖」です。濾過を繰り返すことで不純物を取り除き、無色透明な糖液を作ります。これを結晶化させて結晶部分のみを乾燥させたものが精製糖です。ミネラル成分はほとんどゼロです。
糖液を加熱して作ったものが「三温糖」で、白い砂糖と同じくミネラルはほとんどないと言っていいでしょう。
ミネラルを残して作っている砂糖は「含蜜糖」といいます。なかでももっともミネラル分が多いのが「黒糖」です。原材料はサトウキビのみ。本来のミネラルがすべて含まれているので、独特の味わいがあります。黒糖よりもミネラル分が減るものの、ショ糖などを加えて使いやすくしているのが「加工黒糖」です。
「きび砂糖」は、精製糖と黒糖の中間ぐらいの存在で、ミネラル分もほどほどです。「てんさい糖」は、テンサイの糖蜜から作られるもの。精製糖よりはミネラルが多く、オリゴ糖も含まれています。いずれも精製糖に比べて血糖値の上昇はゆるやかです。
※この記事は『裏を見て「おいしい」を買う習慣』岩城紀子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
※2022年11月4日に配信した記事を再編集しています。
★あわせて読みたい★