【紙の片づけと収納】取扱説明書、請求書など重要な書類をすぐに取り出せるようにするには?
ポストの中には手紙、請求書、チラシ。買い物に行けばレシートやクーポン、取扱説明書と毎日どんどん入ってくる「紙」。「大事そうだから」とため込むと部屋が散らかるだけでなく、いざ必要なときに見つからない! 困ったことになる前に、「紙」としっかり向き合いましょう。
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PROFILE
石阪京子さん
いしざか・きょうこ●片づけアドバイザー。宅地建物取引士。1967年、大阪府生まれ。夫と不動産会社を起業した後、独自のメソッドで片づく思考と仕組みを提案。片づけレッスンやトークイベントも人気。著書に『人生が変わる紙片づけ!』(ダイヤモンド社)など。
紙の片づけは財産の管理にも直結
「人生を変えるのは『モノ』より『紙』の片づけ。紙を片づければお金が貯まり、時間も増えるんです」
そう話すのは、これまで約1000人の片づけをサポートしてきた片づけアドバイザーの石阪京子さん。紙を片づけることが、なぜお金や時間に結びつくのか。
「年金や保険金などは、申告しないともらえません。そして、そういう大事な情報は全部『紙』でやってくる。だから紙を整理することが重要なのです。
実際、私の片づけレッスンの生徒さんの中には、紙片づけをしたことで300万円の定期預金が見つかった方や、夫亡きあとに2000万円の生命保険の存在を知った方も。
そんなふうに、紙があふれているとお金にまつわる大事な書類が埋もれてしまい、大損しかねません」
また、保険の見直しをしようと思ったとき、保険証券がどこにあるかわからなくて探すのに時間が奪われてイライラすることも。
「紙が整理できていれば、すぐに取り出せるから探す時間が浮きます。紙の行き場が決まっていれば片づけにかかる時間が浮き、紙の山をどかす必要がなければ掃除の時間も短縮。時間に余裕が生まれるのです。
さらに、紙の片づけは情報やスケジュールを整理することにもつながるので、やらなければならないことが明確になり、モヤモヤしていた頭の中もすっきりします」