あたためや解凍がうまくいくコンパクトな【電子レンジ】3選。50代からはシンプルな1台を|家電のプロ・神原サリーさんおすすめ
ライフステージの変化や、体や心のゆらぎを日々実感するマチュア世代。そんな大人の暮らしをより豊かで快適にしてくれるアイテムを、家電のプロ・神原サリーさんがナビゲート。第8回は「電子レンジ」3点をご紹介します。
こちらもどうぞ。神原サリーの「神家電」
ライフステージの変化とともに、住まいを小さくしたり、不要なものを手放したりと、暮らしのダウンサイジングを考える人が増え始めるマチュア世代。
「もし、家電もコンパクトにと考えているなら、手始めにレンジを見直してみては?」と神原サリーさん。
「お子さんが小さいときに購入した、ファミリー向けの大型のオーブンレンジを使っているご家庭も多いかと思いますが、夫婦2人、もしく1人暮らしなら、容量は20ℓ前後のコンパクトなもので十分です」
また機能についても、スリム化が可能だそう。
「オーブン機能やスチーム機能がついていても、実際にはあたためと解凍くらいしか使わないという人が多いんです。もし、毎日使う機能が限定されているのなら、特定の機能、たとえば解凍やあたため機能に特化したシンプルな電子レンジを選択肢に加えてみてもいいかもしれません。
解凍がムラなくできたり、揚げ物のあたため直しがサクッとできたり。自分がいちばんよく使う機能が優秀だと、暮らしの中のストレスが減るんですよね。それって毎日料理をする身としては、すごく大事なことで。小さなことだけれど、暮らしの質は各段に上がるはず。
機能が絞られているから、その分サイズもコンパクトになるし、操作も簡単。リーズナブルな価格も魅力です」
中には、これまで高価格帯のモデルにしか搭載されていなかった「自動料理メニュー」を搭載したものも。
「電子レンジのみで調理が完了する自動調理は、栄養素を逃さず調理できるうえ、油を使わないからヘルシー。健康が気になる世代には、おすすめの機能です。『でもそういうのって、味はイマイチなんじゃない?』と思う人もいるかもしれませんが、レンジ機能やグリル機能の進化のおかげで、味も◎。
自分では作らないような手のかかる料理もおいしく簡単に作れるので、あれこれ作りたくなるほど。料理が苦手、家事の負担を減らしたいという人にも、おすすめです」
シロカ「おりょうりレンジ」
ひとひねりある生活家電を続々開発しているシロカ。2021年より参入した電子レンジでは、“解凍”に着目。一部だけに火が通ってしまいがちなひき肉などもおいしく解凍できる独自の解凍プログラム、「やさしさ解凍」を搭載した電子レンジを発売しています。
「この『やさしさ解凍』がものすごく優れていて。食材ごとに出力を細やかにコントロールして熱の通しすぎを防止してくれるから、ひき肉や刺身のサクといった解凍が難しい食材も上手に解凍できるんです。『やさしさ解凍』は、特許も取っているんですよ。全国の飲食店などで使われる業務用レンジにも進出していることからも、その実力のほどがわかるはず。
あたため機能も優秀で、湿度センサーによって自動でちょうどいいあたたかさにしてくれるから、『熱すぎて食べられない!』なんてこともありません」
「おりょうりレンジ」という名前通り、54種類ものオートメニューを搭載していることも、大きな特徴です。
「ちょっと前までは、10数万円出さないとこういった機能のついたレンジは買えなかったんですよ。それがこの価格でというのは、うれしいことですよね。
とはいえ、使いこなせなかったら意味がない。その点、シロカはレンジ本体の操作が簡単なのに加えて、レシピブックがとても親切で行き届いているんです。だから機械オンチな人でも、材料さえ用意すれば誰でも簡単においしい料理が作れると思いますよ。
私も作るたびにおいしさに感動しているのですが、実はレシピの開発には社長さん自らも携わっているそう。おいしさへのこだわりがある方が率いている会社だからこそ、こういった一台が出来上がるんだなと納得です」
「おりょうりレンジ」SX-23D151、SX-23D152 全2色(ホワイトは一部店舗限定)
庫内容量:23ℓ
レンジ出力:1000W、600W、500W、200W相当、100W相当
外形寸法:約495×376×302mm
庫内有効寸法:約335×332×229mm
2万4800円(編集部調べ)
シロカ ☎︎0570-001-469
https://www.siroca.co.jp/product/cooking-microwave-oven/