【初夏の快適インテリア】園芸研究家・吉谷桂子さんの暑さを避けながら植物とともに暮らすお宅を拝見!
光の美しさを楽しめるのが夏
日差しを避けながらも光を感じるインテリアに
「イギリスに暮らしていたとき、『クオリティ・オブ・ライト』という言葉を知りました。『今日は光がすごくきれいだね』『朝方の光がいいね』など、光の調子を楽しむことはとても大事。だから私も、夏は日差しや暑さを避けながら、光を感じていたいと思っています」
そこで取り入れたのがキッチンのレースカーテン。柄はウィリアム・モリスの「いちご泥棒」だ。
「『優れたガーデナーは、野鳥に想いを馳せるべし』というモリスの名言があります。その哲学を表現したかったので、この柄を選びました。レースのカーテンは外気温の遮断に役立つだけでなく、白いレースで室内を明るくすることができ、空間の色調が爽やかになります。また、通常の横開きカーテンではなく、上下に開け閉めをするシェードにしたので、少し開けると外の光や植物を感じられるのも気に入っています」
窓の外に並べたウインドーコンテナが外からの目隠しをしつつ、隙間からやさしい光を運んでくれる。
涼しい北の書斎を活用
リビングにも仕事机はあるが、南向きなので夏は暑い。
「私は暑さには弱いけれど、エアコンが苦手。だから夏は、涼しい北の書斎に避難します。太陽の光があまり入らないので、明るさを補うために壁紙は白ベースにゴールドのミツバチ柄の壁紙で、明るく温かい雰囲気にしました」
『ゆうゆう』2024年12月号
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