【寄せ植えガーデニング】長く育てて楽しむ! 多年草・樹木ハーブのコンテナ
多年草・樹木ハーブの寄せ植え② ブーケガルニ用ハーブを一鉢にまとめて
煮込み料理やスープの風味づけに欠かせない、ブーケガルニに適したハーブを集めたコンテナです。 多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。 株分けとは、植物の株を分割してふやす繁殖方法の一つで、多年草によく用いられます。根元から芽がふえた部分を切り分け、別々に植えつけて育てます。古くなった株を切り分け、株を若返らす目的でも行われます。
背が高くなるベイを中心に、5種のハーブを配置。それぞれの茎を8~10㎝くらい収穫したら、たこ糸でしっかり束ねてブーケガルニを作りましょう。
ベイとローズマリー、タイムは樹木、オレガノは多年草
ハーブ苗の配置図
各ハーブの紹介
【A】ベイ(前ページ参照)
【B】スープセロリ
セリ科の二年草 二年草とは、タネをまいてから花が咲くまでに1年以上かかる植物のことです。1年目は株が生長するのみで花を咲かせず、2年目に花を咲かせてタネを作り、枯れます。 原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。
セロリの原種
茎、葉がやわらかいうちに収穫して、サラダやスープ、肉料理の香りづけなどに使う。
【C】ローズマリー
シソ科の常緑小低木 低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。
清涼感のある強い芳香があり、防腐、殺菌作用にすぐれるとされ、肉料理やブーケガルニの材料に利用。
青紫やピンク、白の小花も美しく、庭の彩りとしても長く楽しめる。
【D】タイム(前ページ参照)
【E】オレガノ(前ページ参照)
【F】パセリ
セリ科の二年草 二年草とは、タネをまいてから花が咲くまでに1年以上かかる植物のことです。1年目は株が生長するのみで花を咲かせず、2年目に花を咲かせてタネを作り、枯れます。
身近なハーブだが、縮れて切れ込みの入った緑の葉には装飾的な要素がある。
ビタミンA・C、鉄分を多く含み、葉は生でサラダやスープに、茎はブーケガルニなどに利用。
撮影/川部米応
※この記事は『心も体も元気になるハーブ育て&活用法』、「ゆうゆう」2020年6月号(いずれも主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
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園芸研究家
英国ハーブソサエティー終身会員。長年、自宅でさまざまな植物を育て、家庭での実用的かつ美しい庭づくりを提唱。国内外の多くの庭を訪れ、ハーブの歴史、育て方、利用法を研究。カルチャースクールでハーブ教室の講師を務める。『知識ゼロからの食べる庭づくり』(幻冬舎)など著書多数。ブログ「桐原春子のハーブダイヤリー」やインスタグラムでも情報を発信中。
英国ハーブソサエティー終身会員。長年、自宅でさまざまな植物を育て、家庭での実用的かつ美しい庭づくりを提唱。国内外の多くの庭を訪れ、ハーブの歴史、育て方、利用法を研究。カルチャースクールでハーブ教室の講師を務める。『知識ゼロからの食べる庭づくり』(幻冬舎)など著書多数。ブログ「桐原春子のハーブダイヤリー」やインスタグラムでも情報を発信中。
