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【ガーデニング】暑さに強い多年草8選で、今年の猛暑を乗り切ろう

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光武俊子

長い開花期で花色が変化する【ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’】

開花期:7~11月
草丈:70~120㎝

黒みを帯びる茎葉に、初め赤い花色がやがて深みのあるオレンジ色に変化。大人っぽい印象のヘリオプシスです。ガウラと同じように日当たり水はけのよい場所を好み、植えつけ時に緩効性肥料を与えたら、その後は手がかかりません。冬は地上部が枯れて、春にまた芽吹きます。

低木のようなブッシュ状に茂る【チェリーセージ】

開花期:5~11月
草丈:40~120㎝

サルビア・ミクロフィラやグレッギー、その交雑種などを総じて呼んでいます。おもに赤と白のバイカラーがかわいらしく、園芸品種もいろいろ。暖地では常緑で、年々大株に育ち、低木のようなイメージで小花を無数に群れ咲かせます。蒸れないように時々切り戻して。

野原に咲く花のようなたたずまい【クナウティア】

開花期:6~10月
草丈:40~100㎝

スカビオサに似た花からヒメマツムシソウとも呼ばれます。よく分枝する茎先に花径3㎝ほどの花を多数開花。原種のクナウティア・マケドニカは大きく育って株が暴れますが、赤花の‘マースミジェット’など、園芸品種はコンパクトな草姿で、1年目から多くの花が楽しめます。

夏花壇で存在感をたっぷり発揮する【宿根フロックス】

開花期:6~10月
草丈:50~120㎝

シバザクラのようにコンパクトなタイプなど、多くの仲間があるフロックス。なかでオイランソウと呼ばれる宿根タイプは、草丈1mほどで大きな花房が遠くからでも目立ちます。うどんこ病にかかりやすいため、風通しよく育てて梅雨どきに一度切り戻すとよいでしょう。

本来は秋の植えつけがベスト!

夏に咲く多年草は、7~8月でも園芸店に花つき苗が出回っていますが、本来は秋に花のない苗を購入して植えつけるのがベストです。すると、冬に地上部が消えても根が伸びて、来年の春以降に株が充実。来夏に見事なパフォーマンスを見せます。

もし、今夏に苗を入手した場合は、体力のない若い苗が猛暑を乗り切れるよう、巻頭で紹介したような暑さ対策を行いましょう。今夏はあまり欲張って花を咲かせず、早めに切り戻して株の体力を温存させます。

多年草は植えてから株が充実するのに2~3年かかるとされています。種類や育てる環境によっては、最初の1~2年は花が咲かないこともあるのです。それでもガマン強く育てることで、見事な花を咲かせてくれます。

*ここで紹介している園芸品種がご近所の園芸店で見つからない場合、インターネットの通販サイトで比較的見つけやすいものです。

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緩効性肥料とは、肥料成分がゆっくりと土壌中に溶け出し、長期間にわたって植物に栄養を供給するタイプの肥料です。追肥、元肥のいずれにも使用され、施肥の手間を減らすことができます。

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マルチングは、土の表面をワラやバーク(樹皮)チップ、プラスチックフィルムなどで覆うことです。乾燥防止、雑草抑制、土の流出防止、地温調節などの効果があります。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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うどんこ病とは、植物の葉や茎に白い粉状のカビ(菌糸)が付着して広がる病気で、風通しや日当たりの悪い環境で発生しやすいのが特徴です。おもにバラやウリ科の野菜、観葉植物などに多く見られ、光合成が妨げられて生育が悪化することがあります。発症初期に薬剤や重曹スプレーで対処したり、病気の発生した葉を除去したりすることで広がりを防げます。予防には、株間を開けて風通しをよくすることが効果的です。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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花序とは、複数の花が一定のパターンで並んだ構造を指し、植物の種類によって総状花序、円錐花序、頭状花序など多様なタイプがあります。例えばスズランのように一方向に並ぶものや、アジサイのようにまとまって咲くものなど、その形は見た目の美しさだけでなく、花粉の運搬効率や種子の散布にも関係しています。花序の形状は分類学や園芸品種選びでも注目される要素です。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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萼とは、花の一番外側にある葉のような構造で、つぼみを保護する役割を果たします。多くの植物では緑色で硬く、花が咲いた後も果実の下に残ることが多く、花の構造や分類を理解するうえで重要な要素です。例えば、ナスの実の下部についている星形の部分が萼であり、種によっては目立たず早期に脱落するものもあります。また、ガクアジサイのように、萼が大きく発達して花のように見える装飾花となる場合も多くあります。

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苞とは、花の近くにつく葉のような部分で、本来の葉とは形や役割が異なります。ポインセチアやブーゲンビリアなどは、この苞が色づいて花のように見えます。実際の花は中心にある小さな部分で、苞は花を守る役割をしています。

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