押入れやクローゼットのジメジメやカビを防ぐには?ナチュラルクリーニング講師 本橋ひろえさんが指南
公開日
更新日
池内かずこ
押し入れやクローゼットに入れた除湿剤が、湿気を含んですぐ使えなくなる……ということはありませんか。衣類が湿っぽい、よく見ると押入れの床にカビが、なんてことも! ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに、押入れやクローゼットのジメジメやカビ予防のノウハウを教えていただきました。
目次
★部屋干しの臭いを防ぐ5★
【部屋干しの臭い】を防ぐ5つのコツ。ナチュラルクリーニング講師 本橋ひろえさんに聞いた
外出時には、押入れやクローゼットの扉を全開に
ふだんは、ふすまや扉を閉めっぱなしの押入れやクローゼット。ちょっと汚れやジメジメが気になったとしても、閉めてしまえばとりあえず視界から消えるのをよいことに、ついつい放置しがちです。でも、それが諸悪の根源、と本橋さんは言います。
「押入れもクローゼットも、扉を閉めているため、湿度の高い時期には狭い中に湿気が閉じ込められてしまいます。通気が悪いから内部が乾くことがなく、湿気を吸い込んだ布団などの水分が下のほうにたまり、ひどくなると押入れの床が水分を含んでカビの温床になったりするのです」
では、すぐにでもできる効果的な湿気対策はないでしょうか?
「扉を閉めっぱなしにしないことが、まずは最大の対策ですね。外出時には思い切って、押入れやクローゼットの扉を全開にして、通気を確保してから出かけましょう」
窓を開けて風を通し、扇風機で風を送って湿気を追放!
カラリと晴れた日はもちろん、くもっている日でも、窓を開けて外気を招き入れ、扉全開の押入れやクローゼットに風を通すとなおよいそう。在宅時なら、窓と押入れやクローゼットの扉をダブルで全開に。
「窓が開けられないときには、扇風機で風を送って湿気を追い出し、収納物や床を乾かすのも効果的です。週に1回でも狭い空間に風を送って通気をよくすると、湿気だまりが解消され、カビ予防につながります」
除湿器がある方は、押入れやクローゼットに向けて除湿や乾燥を。タイマーをセットしておけば、外出時や夜間でも効率的に湿気対策ができます。
着用した衣類はすぐにしまわない。ひと晩置いてから収納を
夏はあまりないかもしれませんが、外出から帰ってきたときなどに、着用していた衣類をすぐにクローゼットにかけたりしていませんか? それも、湿気がこもるモトだとか。
「脱いだ衣類には、着用中に人の体から出る水分が繊維の間に吸収されて残っています。コートやジャケットを脱いだ後、すぐにクローゼットや押入れにしまわずに、半日くらい室内干しして、しっかり乾かすことも大事です」
夕方帰宅した場合は、ひと晩室内に干して、翌朝しまうくらいの余裕が必要だそうです。
「衣類だけでなく、布団もひと晩に500ccくらいの汗を吸い込んで、水分をたっぷり含んでいます。そのまましまうのは絶対にNGです。水分が下のほうにたまってカビの温床になってしまいますから、できれば毎日しっかり干したいところ。雨で外干しできない場合は、椅子にかけるなど床から離す工夫をして、扇風機で風を送るといいでしょう。除湿機や乾燥機で乾燥させるのもおすすめです。カラリと乾かしてからしまいましょう」