「天国の階段」互いのネックレスを重ね合わせるクォン・サンウ。王道ラブストーリーに浸る9~15話【韓国ドラマ】
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marumi
一方、ソンジュの思わせぶりな態度に振り回されるユリは痛々しい。恋敵のチョンソに向ける迫真の睨みときたら。後ろ姿から振り返る→目を大きく見開く→数秒睨む。とにかく怖い。けれど、演じたキム・テヒのクール・ビューティーが際立つ。放映当時、韓国の女子学生の間で真似が流行ったというのも頷ける。つまりは、はまり役だったのだ。
シリアスな場面が続く中、「なぜ?」と感じる場面も発見した。
まず、社長室でふんぞり返った椅子からチョンソに振り返るソンジュ。仕事熱心な気配が感じられない。そんなに恰好つけていて財閥の後継者が務まるの?と心配になる。
車を運転するソンジュはあまり前を見ていない。特に、チョンソの乗ったソウル行きの列車に並走する場面は、ずっと横の列車を見ながらハンドルを握っていて、ヒヤヒヤする。
婚約式の準備で行ったドレス店や宝石店の店員に、やたら指パッチンして指示を出すソンジュ。ウインクも連発。クォン・サンウのアドリブなのか? だとしたらややダサい。けれどチャーミング!
一番の驚きは、自分がチョンソだとアピールするチスを、ソンジュがデートに誘う場面。突然2人はシンデレラと王子の衣装に着替え、カボチャの馬車に乗って登場。「天国」の壁画が描かれたメリーゴーランド周辺を散策する。なぜいきなりシンデレラ? ガラスの靴? 恋の魔法はいつか解けるっていう意味? 前後のシーンにつながりはなく、説明もない。笑った。
さて、世間体を気にかけ、子どもを思い通りにしたい親の反対を押し切り、結婚へ突き進むチョンソとソンジュ。悲しみも別れも、苦しみもない世界、“天国”に近づいた実感に、幸せな時を過ごす中、チョンソの視界に異変が……。最後まで試練に見舞われてこそ、目にすることのできる最高の感動を見届けよう。
※2023年9月16日に配信した記事を再編集しています。
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