【プロ直伝】スマホで撮れる風景写真「7つの構図レッスン」
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橋本哲
風景を撮るとき、なんとなくスマホやカメラを向けて撮ると、それなりの写真になってしまいます。でも、構図のことを少し知っていると、写真はずいぶん変わります。スマホも一眼レフも、構図の考え方は同じ。代表的な構図について、プロの写真家に解説してもらいましょう。
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目次
①【日の丸構図】は、かわいらしさを狙うといい
日の丸の形のように、撮りたいものが真ん中にドンとある構図です。
単純な構図なので安定感はありますが、動きがないため、平凡に見えてしまう場合もあります。
でも逆に、すなおさ、かわいさ、純粋さをあらわすこともできます。
【ありがちな例】
日の丸構図です。安定感はあるけど……ちょっと平凡ですね。
中央の船の位置をずらして撮ると、動きのある写真になりますよ。
【ありがちな例】
これも日の丸構図です。悪くはないけど、おとなしい写真ですね。
そこで、人物を左にずらして撮り直してみました。
【人物を左に寄せてみる】
写真に奥行きが出ましたね。ボタンの花がずっと奥まで咲いている、動きが出ました。
【かわいらしさが出ている】
これは日の丸構図で成功している例。純粋さ、かわいらしさを表現するには、日の丸構図が向いています。
②水平線を傾けて撮る
水平線は、水平に撮るのが基本です。
でも人物を入れて撮るときは、あえて水平線を傾けると、動きが出ることもあります。
【水平線を傾けた】
水平線を斜めにしたら、躍動感が出ました。
水平線を入れて人物を撮るときに、ぜひチャレンジしてみてください。
③【シンメトリー】で撮る
主題(撮りたいモノ)が中心にあるという意味では、①の日の丸構図と同じなのですが、シンメトリーにはバランスの美しさがあります。
シンメトリーな場面に出会ったら、バランスをくずさないで、そのまま撮ってみましょう。
【美しいバランス】
【人もシンメトリー】
人物もこのようにシンメトリーのポーズをとってもらうといいですね。