【シークレット・ガーデン】ジュウォン(ヒョンビン)の口癖「これがベストですか?」にハマる1〜5話【韓国ドラマ】
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marumi
5話後半では、オスカーのPV撮影が行われる済州島にスタントチームの一員として同行したライムと、オスカーのちょっかいが心配になって追いかけてきたジュウォン—— 3人でマウンテンバイクのレースをし、ライムは道に迷う。深い森の中でライムを探し出したジュウォン。2人は「神秘のガーデン」という不思議な店に辿り着き、女主人から「娘を救うための薬」だという薬酒を土産にもらう。
照れながらも探しに来てくれた礼を言うライムに、ジュウォンは「一度抱いて、よかったら今と違う人生を歩ませてやる」と言い、「シンデレラになれる?」とライムが聞き返すと、「君がなれるのは“人魚姫”だ。ひっそりと存在し、泡のように消える」と言い放つ。結婚する気はない、いずれ都合よく消えてくれ、というとんでもなく身勝手な言い分だ。
そんな言葉を突きつけられてショックを受けるライム。そんな言葉を口にした後悔に沈むジュウォン。それぞれが物思いにふけり、土産の薬酒を飲み干して、眠りにつく。窓の外では雷鳴が響き、大雨が降り始め、そして朝起きると、2人の魂が入れ替わっていた……。
何と言っても、傲慢でツンデレな御曹司ジュウォンを演じたヒョンビンの魅力が光る。「上流階級が願うのは、下流階級との徹底した差別化だ」なんて無礼な言葉をライムに投げつけても、なぜか憎めない。それは、ところどころでクスッと笑わせてくれる、“隙”のある演技のおかげだと思う。
たとえば、上体起こしで足首を押さえるライムの顔ギリギリまでグイッと顔を近づけて驚かせるシーン(3話)、主治医に「恋患いってどんな症状が出る?」と真顔で聞き、庭で「好き、嫌い」と花占いに耽るシーン(4話)……。ふだんは隙のないカンペキ男の、ちょっと可愛くて情けない姿にキュンがこみ上げる。
ヒョンビン自身が「初めて見たときは思わず笑ってしまった」というラメジャージも、「ジュウォンというキャラクターを作ってくれた一番の功労者」とインタビュー(※)で語り、“隙”のあるキャラクター作りに欠かせないアイテムだったようだ。
迫力満点でスタイリッシュなスタントシーンを自ら演じたハ・ジウォンのカッコよさにも惚れ惚れする。華麗にアクションを決めたあとのキリッとした眼差しが印象的だ。ハリウッドのアクション女優、という夢に向かって、スタントと真剣に向き合うライムであって初めて、ジュウォンが一目で恋に落ちた理由に説得力が生まれる。
そして、スタントウーマンという仕事を丁寧に描くことで、ドラマに厚みも加わった。お仕事ドラマとしても、十分楽しめる。
撮影当時、ヒョンビン28歳、ハ・ジウォン32歳だったので、ときおりライムがお姉さん(年上)に見えてしまうところも妙にジワる。ヒョンビンがとにかく若い、細い、そして美しい。
物語の中盤はいよいよ、男女の魂が入れ替わるファンタジーな仕掛けへと突入。さまざまなギャップを越えた愛を深めていく。
参考:『韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」オフィシャルガイド 前編』(2012年4月24日発行/講談社)
※2024年5月25日に配信した記事を再編集しています。
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