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【クリスマスローズの庭実例】季節ごとに花が咲くガーデン&名花がさりげなく並ぶ雑木の庭【ガーデニング】

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園芸ガイド編集部

【実例②】 有名なナーセリーの名花もさりげなく庭植えに

小松澤 充さん(茨城県)

【ガーデンデータ】
庭の広さ:約80㎡
庭年齢:25年
クリスマスローズの株数:約400株

雑木の足元で咲く可憐な早春の花々

「自然な雰囲気の雑木の庭が好みです」という小松澤さんの庭は、3月初旬から4月中旬に輝く季節を迎えます。クロモジやアオダモ、ヤマモミジなどきれいな株立ちの雑木が数多く植えられ、まるで静かな林の中にいるようです。

その中の小道を歩くと、木々の足元にクリスマスローズ、スイセンやアネモネなど早春の球根類が自生地のようにかわいらしく群生していました。

なかでも3月の主役はクリスマスローズです。400株を超す花が、庭にはつらつとした彩りを与えています。

【クリスマスローズの庭実例】季節ごとに花が咲くガーデン&名花がさりげなく並ぶ雑木の庭【ガーデニング】(画像8)

芽吹きを待つ雑木の足元でうつむきぎみに愛らしく咲く地植えのクリスマスローズ。

【クリスマスローズの庭実例】季節ごとに花が咲くガーデン&名花がさりげなく並ぶ雑木の庭【ガーデニング】(画像9)

小松澤さんの育てるクリスマスローズを象徴するような形の整った花。‘プチドール’のグレープ色のダブル。

クリスマスローズを育て始めたのは20年ほど前から。たまたま出かけた「大森プランツ」の第1回クリスマスローズ展示会で、「堀切園」の樋口規夫さんの花に出合い、鮮やかな花色、整った花形に目を奪われ、以来すっかりこの花にはまってしまったそうです。

【クリスマスローズの庭実例】季節ごとに花が咲くガーデン&名花がさりげなく並ぶ雑木の庭【ガーデニング】(画像10)

門を入ると最初に出迎えてくれるのは、「横山園芸」が作出した小輪のホワイトダブルの花

愛情を込めて育てた秀逸なコレクション

お宅の玄関前にも、鉢植えのクリスマスローズが整然と並べられています。全国の人気ナーセリーの名花も、プロさながらのクオリティーで咲いていて、まるで展示会のよう。いかに熱心に研究をし、愛情をこめて育てているかがうかがい知れます。

【クリスマスローズの庭実例】季節ごとに花が咲くガーデン&名花がさりげなく並ぶ雑木の庭【ガーデニング】(画像11)

平咲きでかわいらしい表情がよく見えるセミダブルは「堀切園」の花。

【クリスマスローズの庭実例】季節ごとに花が咲くガーデン&名花がさりげなく並ぶ雑木の庭【ガーデニング】(画像12)

玄関前の棚の上には、有名ナーセリーの名花が整然と並べられています。

趣のある雑木の株元で咲くクリスマスローズも、白、イエロー、ピンク、パープル など色とりどりながら、バランスよく配置されています。なかには希少なお宝株も植えられており、なんともぜいたくな景色。

植物全般の知識をおもちの小松澤さんですが、クリスマスローズに関しては、「庭植えで美しい株姿で咲く品種ももっと出てくるといいですね」という言葉が印象的でした。

【クリスマスローズの庭実例】季節ごとに花が咲くガーデン&名花がさりげなく並ぶ雑木の庭【ガーデニング】(画像13)

りっぱな大株でみごとな花姿のクリスマスローズ。花色はもちろん、葉色にもこだわって地植えされています。

※この記事は『クリスマスローズの咲く庭づくり』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2022年11月4日に配信した記事を再編集しています。

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クリスマスローズの咲く庭づくり

主婦の友社編

冬から春にかけて咲くクリスマスローズ。庭やベランダで育てる方法や楽しみ方が満載の、ガーデナーの心をときめかせる一冊。

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オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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ナーセリーとは、植物を育てるための専門の施設や園芸店のことをいいます。タネまきから苗の育成までを行う場所で、花や野菜の苗などが育てられています。市販の苗の多くはナーセリーで育てられたもので、品質が安定しています。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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腐葉土とは、落ち葉や枯れた植物の枝などが微生物の働きによって分解され、ふかふかの土状になったものです。ガーデニングでは、土壌改良材として使用されることが多く、通気性や水はけを向上させ、植物の生長を助ける効果があります。また、有機物を豊富に含むため、植物にとって優れた栄養源となります。手作りも可能で、落ち葉を積み重ね適切に管理すると約半年~1年で完成します。庭づくりやプランター栽培にも非常に役立つ、自然の恵みを生かした便利なアイテムです。

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牛ふんとは、牛の排泄物を発酵・熟成させた有機肥料の一種で、土壌の保水性や通気性を改善する効果があります。栄養価はそれほど高くないものの、土壌中の微生物活動を活発にし、団粒構造の形成を促進します。完熟していない牛ふんは悪臭や虫の発生の原因になることもあるため、市販の完熟牛ふん堆肥を選ぶのが一般的です。野菜や草花の元肥として広く利用されています。

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株立ちとは、一本の太い幹ではなく、根元から複数の幹が立ち上がる樹形を指します。自然な風合いが魅力で、雑木風の庭づくりに向いており、庭木としても人気です。代表的な植物にはアオダモやシマトネリコなどがあります。

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球根とは、植物の栄養を蓄えた地下の器官で、翌年の発芽や開花に必要なエネルギーを蓄える役割を持ちます。チューリップやヒヤシンス、ユリなどが代表的な球根植物で、秋に植えて春に咲く秋植え球根、春に植えて夏に咲く春植え球根などに分類されます。球根は植え方や植えつけ時期、水はけのよい土などの条件を整えることで、毎年美しい花を咲かせることができます。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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交配とは、異なる個体間で花粉を授受させ、種子を作らせることを指します。自然界では風や昆虫によって行われることが多く、人為的には望ましい性質を持った植物同士を選び、花粉を人工的に移すことで、新たな品種づくりや改良が行われます。例えば、花色や香りの強いバラや、実の大きなトマトなどは、長年の交配によって生まれたものです。家庭園芸でも、自家採種やオリジナル品種の作出を目指す際に、交配は魅力的な技術の一つです。

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