旅行に持って行くペンは?文具ライターがバッグに入れる【8つの文房具】を紹介
子どものころ、お気に入りの消しゴムやをえんぴつを、かわいい筆箱に入れて持っていた、ゆうゆう世代のみなさんも多いことでしょう。文字と文房具に並々ならぬ関心と愛情をもつ、文具ライターの小日向 京さんに、旅行に携帯する文房具について教えていただきましょう。
小日向京さん 連載一覧
小日向 京の「文房具の話」
2024年から2025年にかけての年末年始は、暦の関係から例年よりも長い休みになるようです。そこで旅行計画を立てている方々もおいでなのではないでしょうか。
旅もまた文具が大いに役立つもので、今回は筆者の先日の香港行きでの例を話題にします。
上の写真が行動中に身につけていた文具です。ショルダーバッグの中に、以下のものを入れました。( )内は主な用途や製品名です。
①0.7mmシャープペンシルを挿してある、マイクロ5サイズのシステム手帳(メモ・参照用。シャープペンシルはスタイラスペンにもなるロットリング 800+)
②8色の芯がひとつの軸におさまった色鉛筆(絵や強調線用。ぺんてる マルチ8)
③顔料インクの0.1mmペン(絵やメモ用。蓋を開けたまま12時間インクが乾かないステッドラー ピグメントライナー)
④赤インクのボールペン(強調線用。カランダッシュ 849)
⑤黒インクのボールペン(何かの折の提出書類などの記入用。フェリスホイールプレス スクライブ ボールペン)
⑥イエローの蛍光ペン(強調線など目印用。パイロット フリクションライト)
⑦トラベラーズノート ジャバラ(旅記録用)
⑧トラベラーズノート 三つ折りホルダー(レシートなど紙片を入れる)
今回の旅でもしも筆記具を1本だけに絞らなければならないなら、⑤を選ぶことになります。近年でこそ出入国でもペーパーレスが増えてきていますが、油性ボールペンの黒インクが必要な場面はまだ多いためです。
上記は自分にとってこれらがあれば最低限は万全、というラインナップです。
そして旅の道中には、つとめて記録を書くようにしています。そのために上記の②③があると気軽に書けて良いものです。時には他の筆記具も、文字だけでなく絵にも使うことがあります。
この記録の良いところは、「写真を撮るだけでは忘れ去ってしまいそうな、小さな気づきを確認できる」点にあります。絵で記す利点はそこにあり、むしろ「図で示す」という感覚で記録するようにしています。
今回は筆記具メーカーのモンブランでクリスマスパーティーに参加しました。その時にお店の万年筆でポストカードに便りを書き、好きな住所に送ってもらえるサービスを行なっていたので、せっかくならばと②を取り出して色を加えてみました。