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【ガーデニング】暑さの中で元気にたくさん咲く!多年草のヒマワリの仲間[6選]

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光武俊子

ヒマワリといえば、大きな頭花を高く掲げる一年草を想い浮かべます。けれども、ヒマワリの仲間には何年も咲く多年草もあるのです。花のサイズは小ぶりでも、1株にたくさんの花を咲かせるので明るく華やか! 一年草に負けず暑さに強く育てやすいヒマワリたちです。

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たくさん花を咲かせる多年草のヒマワリ

ヒマワリの学名はヘリアンサス(Helianthus)といい、その原種は南北アメリカに80種ほどもあります。なかには江戸時代末期に飼料用として日本に入り、国内各地で野生化しているキクイモ(Helianthus tuberosus)のように身近な存在も。

黄色から橙色を帯びた明るい花色は一年草のヒマワリと同じながら、茎をよく枝分かれさせるので花がたくさん咲くのが特徴です。草丈は種類によってさまざまですが、比較的高さがあるので花壇の後方でもよく目立ちます。

もちろん暑さに強く、やせた土地で育ちます。高い茎も丈夫なので支柱を立てる手間はかかりません。冬には地上部が枯れますが、翌春にまた新芽を出して夏~秋に開花。花の時期が長いのも嬉しいポイントです。夏の庭に使いやすい多年草のヒマワリの仲間を紹介します。

夏に育てやすく秋まで咲く宿根ヒマワリの仲間

日本各地に自生するヒマワリ【キクイモ】

開花期:9~10月
草丈:100~300㎝

根ショウガのような根茎を食用や飼料に用いたことからキクイモの名があります。英名ではエルサレムアーティチョークというようにアーティチョークのような味だとか。健康野菜としても注目されます。径4~10㎝の花が高い位置に群れ咲いて明るい雰囲気です。

地下茎でふえて群生する【ヘリアンサス・モリス】

開花期:7~9月
草丈:約150㎝

別名アッシュリーサンフラワー。茎と茎をかかえて生える葉が柔らかい毛におおわれ、灰色に見えるのがこの名の由来です。花弁に見える舌状花は20個ほどもあり、ボリュームたっぷり。地下で根茎を横に伸ばして群生します。ヘリアンサスには珍しく半日陰でも育ちます。

細長い葉が軽やかな印象【ヤナギバヒマワリ】

開花期:9~10月
草丈:50~150㎝

ヘリアンサスのなかでは開花期が遅く、細長い葉も特徴です。キバナコスモスなどに間違われますが、‘ゴールデンピラミッド’などの人気品種もあります。徒長しやすいので肥料は施さなくてもOK。6月に茎を切り戻してコンパクトに咲かせましょう。花後に枯れた花茎の下部に翌年の小さな葉が出ます。

【ガーデニング】暑さの中で元気にたくさん咲く!多年草のヒマワリの仲間[6選](画像5)

八重咲きの園芸品種‘ハッピーデイズ’

切り戻しとは、伸びすぎた枝や茎を途中で切り詰める作業で、植物の形を整えたり、次の花や芽の発生を促す目的で行います。開花後に行うことが多く、風通しをよくし、病害虫の予防にもつながります。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花芯とは、花の中心部分に位置し、雄しべや雌しべなどの生殖器官が集まる領域を指す言葉です。特に観賞価値の高い花では、この部分の色彩や形が印象を左右します。ダリアやバラなどでは花芯の詰まり具合や形状が咲き方の美しさに関係し、園芸品種としての魅力にもなります。また、開花後の花芯の変化を観察することで、受粉や花の寿命を見極めることができます。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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徒長とは、植物の茎や葉が不自然に間延びしてひょろひょろと生長してしまう状態を指します。日照不足、チッ素肥料の与えすぎなどが原因で、弱々しい株になりやすく、病害虫にもかかりやすくなります。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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交配とは、異なる個体間で花粉を授受させ、種子を作らせることを指します。自然界では風や昆虫によって行われることが多く、人為的には望ましい性質を持った植物同士を選び、花粉を人工的に移すことで、新たな品種づくりや改良が行われます。例えば、花色や香りの強いバラや、実の大きなトマトなどは、長年の交配によって生まれたものです。家庭園芸でも、自家採種やオリジナル品種の作出を目指す際に、交配は魅力的な技術の一つです。

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