【ガーデニングQ&A】鉢植えのキンモクセイの花がたくさん咲きません。剪定はいつすべき?
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園芸ガイド編集部
植物を育てていくうえで、わからないことや悩んでいることはありませんか? ここでは、読者の皆さんから寄せられたガーデニングにまつわる疑問や質問、お困りごとに、園芸研究家の船越亮二さんが回答します。今回のテーマは「キンモクセイ」です。
Q キンモクセイのベストな剪定時期はいつですか?
70~80㎝ほどの樹高の四季キンモクセイを鉢で育てていますが、たくさん花を咲かせることもなく、キンモクセイの特徴的な香りもしません。いつごろ剪定したらよいのでしょうか? それともしないほうがよいのでしょうか?(新潟県妙高市 70才)
A 四季咲きは4~5月と9~12月に枝一面に花を咲かせる。剪定は翌3月ごろに行う
春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイやギンモクセイ、冬のロウバイといえば、いずれも芳しい香りをもっている花木の代表格といえます。なかでもキンモクセイやギンモクセイは他の3種に比べると高木で、放任すると枝葉が大きく茂り、そのまま放っておくと手におえなくなってしまいます。
開花が終わったあとは、花がらが葉腋からきれいに落ちると開花前の状態と同じになり、冬越しをします。翌年4月中旬〜5月上旬に、秋に花を咲かせた葉腋の中でも上部の葉腋の2〜3つの芽から新梢を出し、夏に充実します。夏の始まりごろに花芽分化によって花芽が作られ、9〜12月にぱらぱらと花を咲かせます。
花が終わっても枝を切らずに、12月までその状態でほうっておいてください。剪定は年が明けて3月に行うようにしてください。
肥沃な庭に植えてある場合は、強く切り詰めると春の新梢が必要以上に元気よく伸びてしまい、逆に花つきが悪くなりますので注意が必要です。このようなときには3月ごろにスコップで木の周囲を一周断根して根を少し弱らせ、枝と根のバランスを保つとよいでしょう。施肥には骨粉と油かすを4:6くらいに混ぜたものや少量の草木灰などを幹の周りに埋めるとよいでしょう。
四季咲きキンモクセイの栽培カレンダー
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