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ネコ好きがあつまる「にゃなかタウン」とは?川上麻衣子さんが挑むコミュニティ作り

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ゆうゆう編集部

2018年に一般社団法人「ねこと今日」を設立した川上麻衣子さん。谷根千という下町から始まったこの活動は、ネコ好き同士をつなぎ、人とネコが共に幸せに暮らせる社会を目指している。その根底には、愛猫の看取りを経てふくらんだ深い思いがあります。

「にゃなかタウン」でネコ好き同士の交流を

まず作りたかったのが「キャットアカデミー」だった。ネコと暮らしていく上で、本来知っておかなければいけないことを、専門家5、6人の講師を招いて講義をしてもらった。今はもう少し気楽に学んでほしいということで、「猫楽塾」というネコを楽しむ塾を定期的に開催している。またボランティア団体に場所を提供して保護猫の譲渡会もしている。

「20年から始めて、これまでに1500匹のネコちゃんが飼い主さんと出会うことができました」
そして、今いちばん力を入れているのが「NYANAKA TOWN(にゃなかタウン)」というウェブサイトだ。架空の街の設定で、無料の「住猫(じゅうにゃん)登録」をすると、ネコ好き同士がコミュニケーションを取れて情報交換もできる。
「ネコの飼い主さん同士って、あまり直接話す機会がないですよね。そういう交流の場にできたらいいなと思うんです。今は1700ぐらいの登録数ですけど、この先、1万、10万と増やしていけたらと思います」

「看取る幸せ」を伝えたい

川上さんが、これらの活動で目指すことは何なのだろう。

「ネコが好きな気持ちが高じて考えが偏ってしまったり、人といがみ合ってしまったりというケースがありますが、やはり人が幸せじゃないとネコを幸せにできないというのが私たちの基本的な考えです。どうしたらまず人が優しい、穏やかな気分でいられるか、そしてネコにもそうした空間を作っていけるか、それを大事にしていきたいと思っています」
将来はネコを愛する人たちが老いも若きもともに暮らして、保護ネコ活動やミルクボランティアなど、それぞれができることをし合って暮らせるようなシェアハウスを作りたいと語る川上さん。

「ネコって、いつもさりげなく気配がありますよね。『構って』と主張するわけでもなく、『ちゃんと生きてるよ』と伝えてくる。その存在が、日々の暮らしの中で大きな励みになります。年齢を重ねるほど、その静かなぬくもりが心にしみるようになりました。この活動を通して私が強く思うのは『看取る幸せ』。最期まで寄り添い、命の終わりを見届けることは、決してつらいだけではありません。命の尊さや、生ききることの意味を教えてくれる大切な時間。人生の後半にこそ、そんなふうに寄り添い合う暮らしを大事にしてほしいと思います」

川上さんの言葉には、多くのネコたちを看取ってきた経験から生まれた深い愛情と哲学がこめられている。人とネコが共に幸せに暮らせる社会を目指すその活動は、これからも多くの人に希望を与え続けていくだろう。

PROFILE
川上麻衣子●1966年デザイナーである両親の留学先であるスウェーデンで生まれる。80年ドラマデビュー。同年、ドラマ「3年B組金八先生」で生徒役を好演し注目される。ガラスデザイナーとしても活躍するとともに、2016年からはスウェーデンの小物デザイン店「SWEDEN GRACE」を母と経営。18年一般社団法人「ねこと今日」を設立。

撮影/ワタナベミカ

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