記事ランキング マンガ 連載・特集

【豊臣兄弟!】豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)の他にも描かれている「きょうだい」に注目!

公開日

更新日

志賀佳織

第12回「小谷城の再会」

本圀寺の変により三好三人衆は京を退いて、堺の会合衆も織田信長に服従することになった。信長は義昭のため、わずか3カ月で二条御所を造り上げた。庭には、天下人の象徴ともされる勝利をもたらす石・藤戸石(ふじといし)が置かれた。

「これで私も天下人となれるか」と問う義昭に、信長はこう答える。「肝要なのは、諸国より多くの武将が集まり、およそ3000人が公方様のためこれを運んだということ。そして1万人以上の人夫が昼夜を問わず働き続け、わずか三月でこの二条御所を完成させたということ。公方様のご威光を世に知らしめたことにございます」

「ようやってくれた。これからもこの義昭を守ってくれ」と言う義昭だったが、光秀と二人になると、苦々しく信長への不満を不満、不信を漏らすことをためらわなかった。「信長め、世に知らしめたのはわしの威光ではなく、己の威光であろう」

光秀が二条城の造りを調べさせると、御所には義昭らを密かに見張るための隠し部屋や抜け道があることがわかった。どう対処するかと問う光秀に、義昭は当面は動かぬように命じる。いつか三好三人衆のように、織田のやり方に従えない者たちがもっと現れるだろう。そのときこそ自分は将軍として安寧の道を示すのだと力強く宣言するのだった。

【豊臣兄弟!】豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)の他にも描かれている「きょうだい」に注目!(画像9)

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第12回より ©️NHK

藤吉郎は京都奉行に任命された。しかしその役割がつかめず、連歌(れんが)の会や蹴鞠(けまり)に参加しても一向に慣れず、公家たちからは嘲笑の的になっていた。なんでもそつなくこなす光秀を羨ましく思う藤吉郎だったが、ある日、光秀と二人になる機会に彼の苦難に満ちたこれまでの道のりや義昭への忠誠心などを聞いて胸を打たれた。

【豊臣兄弟!】豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)の他にも描かれている「きょうだい」に注目!(画像10)

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第12回より ©️NHK

慣れない重責から逃げるように、藤吉郎は京で女遊びにうつつを抜かすが、その噂は、前田利家(としいえ/大東駿介)の妻・まつ(菅井友香)を通じて、藤吉郎の妻・寧々(ねね/浜辺美波)のもとにも入っていた。そうこうしているうちに、藤吉郎も小一郎も京での仕事に追われるようになり、さらに信長からの出陣命令によって、伊勢や但馬(たじま)の戦に赴き、息つく暇もないほどの怒涛の日々を送ることになった。

そんなある日、小一郎と藤吉郎は信長にともに来るようにと命じられ、小谷城に信長の妹・市を訪ねた。嫁いで以降、なしのつぶてだった兄に、市は不機嫌だ。夫・長政のとりなしにも耳を貸さない市に、信長は兄弟を引き合わせる。すると、途端に頬を緩ませて微笑む市。

【豊臣兄弟!】豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)の他にも描かれている「きょうだい」に注目!(画像11)

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第12回より ©️NHK

機嫌を直した市は、皆のもとへ先日産んだばかりの長女・茶々(ちゃちゃ)を連れてくる。子どもは苦手だと抱こうとしない信長を差し置いて、藤吉郎がその胸に茶々を抱く。のちの夫婦となる二人、ナレーションも「これがのちに豊臣家を作ったものと終わらせた者の出会いでございました」と入るが、これから藤吉郎と茶々の上に、信長の上に、また小一郎や浅井夫妻、皆の上に降りかかる運命を思うと感慨深い場面だ。

【豊臣兄弟!】豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)の他にも描かれている「きょうだい」に注目!(画像12)

大河ドラマ「豊臣兄弟!」第12回より ©️NHK

市は久しぶりに藤吉郎、小一郎と穏やかな時間を過ごす。駆け寄ってきた義理の息子・万福丸(まんぷくまる)をわが子同然に慈しむ姿に、小一郎は「お市様はお変わりになられました。お美しくなられた」と心からの気持ちを告げる。「そうかもしれぬな。殿や子どもらといると温かい気持ちになる。ずっと兄上のために生きていくことしか考えていなかった自分が嘘のようじゃ。人とのめぐりあわせにはそういった力があるのかもしれぬな」。市も穏やかな表情でそう答えるのだった。

同じ頃、小谷城の別の部屋では、朝倉義景(かげあき/鶴見慎吾)の家臣、朝倉景鏡(かげあきら/池内万作)が、万福丸を人質として朝倉家に差し出すよう迫っていた。「長政殿が信長の妹を娶られたからには、それ以上の揺るぎないつながりを作らねばなりません」

長政が困惑しているところへ、信長が入ってくる。そして相手が朝倉の人間であると知るや、ひれ伏してこう述べる。「朝倉義景殿にお伝えくだされ。公方殿は朝倉義景殿が上洛されるのを首を長うして待ちわびておると」。そして部屋を出ると、小一郎と藤吉郎に命じた。「引き揚げじゃ! 朝倉に討たれたくなければ急げ」

久しぶりの岐阜に戻って家族に会う藤吉郎と小一郎だったが、寧々は藤吉郎の女遊びにおカンムリだ。しかし、一方で心の底にしまい込んでいたつらい思いも吐露する。「遊びではなく、本当によきおなごが現れたら、そのときは、致し方ありませぬ。私には、子はできぬやもしれませんから」。そんないじらしい寧々を藤吉郎は抱きしめた。「わしはそなたがおればええのじゃ」

【豊臣兄弟!】豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)の他にも描かれている「きょうだい」に注目!(画像13)

寧々(浜辺美波)/大河ドラマ「豊臣兄弟!」第12回より ©️NHK

きょうだいそれぞれに家族がいて幸せな様子を見て、ひとり寂しさが募る小一郎。そんな息子を案じる母・なか(坂井真紀)だったが、ある日、その小一郎を信長が呼び出す。岐阜城に上がると、突然こう命じられた。「小一郎、お主、嫁を取れ。これは主命(しゅめい)である。入ってまいれ」。そこに入ってきたのは、安藤守就(もりなり/田中哲司)の娘・慶(ちか/吉岡里帆)だった。

【豊臣兄弟!】豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)の他にも描かれている「きょうだい」に注目!(画像14)

慶(吉岡里帆)/大河ドラマ「豊臣兄弟!」第12回より ©️NHK

信長が天下一統に歩を進めるに伴い、藤吉郎、小一郎兄弟の社会的な地位も私生活も変わっていく。いよいよ小一郎も妻を娶ることになりそうだが、この慶という女、ものすごい美女ながら冷たい印象で、まだまだその腹は読めない。またこの人物をめぐって一波乱あるのかないのか。いよいよ人間ドラマも面白くなってきた。来週も楽しみに待ちたい。

▼あわせて読みたい▼

>>【豊臣兄弟!】新たな面白き世を作ることを夢見る豊臣兄弟(仲野太賀、池松壮亮)。異彩を放つ竹中半兵衛(菅田将暉)の動向はいかに? >>【豊臣兄弟!】豊臣兄弟の正妻・慶(吉岡里帆)、寧々(浜辺美波)はどんな人物なのか? >>【豊臣兄弟!】豊臣秀長(仲野太賀)の思い人・直(白石聖)の早すぎ&衝撃的な退場が切ない…
「アスタリフト」をたった7日試しただけでわかったこととは

「アスタリフト」をたった7日試しただけでわかったこととはPR

詳細はこちら
画面トップへ移動