【俺たちの箱根駅伝】第1話レビュー クールな山下智久が秘める熱さ。選手とテレビ局、それぞれの戦いが始まる
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ゆうゆうtime編集部
熱さを押し殺したようなクールな芝居を見せた山下智久
選手側の臨場感もかなり本格的だ。沿道や競技場を埋めるエキストラの熱気はもちろん、キャスト陣の仕上げ方にも本気度がにじむ。“箱根のランナー”になるべく撮影前からトレーニングや練習会、合宿を重ねてきたというだけあって、第1話では青葉役の小林虎之介や、青葉の同期・前島友介役の杢代和人が走るシーンがあったが、体型やフォームまで含めてかなり自然。今後登場するキャストたちにも期待が高まった。
選手の中心となる青葉は、自分を責めて苦悩したり、悔し涙を流したりと、感情の振れ幅が大きい場面で熱のこもった芝居を見せた。終盤、甲斐から関東学生連合チームへの参加について「お前の走りでチームの仲間に認めさせろ。どうだ。やれるか?」と問われ、「やれます」と力強く返す場面では、目に炎が宿ったような熱さが胸に迫ってきた。
熱さを押し殺したようなクールな芝居を見せた山下智久は、画面に映るだけで空気が引き締まるような緊張感をまとい、これから学生たちとどう関わっていくのか楽しみになった。
ラストは桑田佳祐が歌う主題歌でドラマティックに
一方、箱根駅伝の放送まで3カ月を切り、大日テレビのスポーツ局は一気に慌ただしくなる。徳重は、編成局長から箱根駅伝をバラエティー化するためにお笑いタレントを呼ぶよう求められるが、当然ながら猛反発。だが、その後の対応が裏目に出て芸能事務所との関係が悪化し、大日テレビからタレント撤退というまさかの事態まで起きてしまう。それでも最後は徳重が機転を利かせ、メインスポンサーの協力を得て、なんとか硬派なスポーツ中継を守り切るのだった。
大日テレビ側は、大泉洋、伊藤沙莉をはじめ、見応えのあるキャストがそろっている。スポーツ局は若手中心だが、上層部には編成局長・黒石武役の高橋克典や、スポーツ局長・北村義男役の二代目市川猿弥、そして大手芸能事務所の社長・田村健一郎役の小日向文世も登場。あくの強い芝居でしっかりと圧をかけてきて、大泉と対峙する場面は迫力満点だった。そんな中で、大泉はさすがの安定感。上からも下からも挟まれる中間管理職らしいしんどさを、軽やかさを残しつつ丁寧に演じていて、芸達者ぶりがよく伝わってきた。
選手側、テレビ局側、登場人物それぞれの立場で“つなぐ”という大きなテーマを感じた初回。ラストには桑田佳祐が歌う主題歌「神々の襷(たすき)」が流れてドラマティックに次回へと盛り上げ、画面には「箱根駅伝まで56日」の文字が。これから始まっていく壮大なドラマに胸が躍った。
構成・文/四戸咲子
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