好きな季語はありますか? 俳句の季語クイズであなたの季節感をチェックしてみましょう!
【クイズ】蔦枯る・草枯る・蓮枯る・菊枯る・末枯るる 「枯れる」にまつわる季語。秋の季語はどれ?【大人の教養】
↓
少し難しかったでしょうか。
秋の季語は「末枯るる」です。
ひとつずつ見ていきましょう。
「蔦(つた)枯る」は、蔦が葉を落としたさま。「壁や塀に蔓だけが這い縋(すが)っている」様子で、冬の季語です。
「草枯る」も冬の季語。一面に草が枯れ朽ちたさまをいいます。
「蓮枯る」は、蓮が枯れたさま。冬の季語です。「葉は枯れ落ち、茎だけが冷たい水からつきだしている寒々とした光景」をあらわしています。夏は池一面を占領していた蓮の葉が、冬は茎だけになる……、印象的なビジュアルですね。
「菊枯る」は、菊が枯れたさま。冬の季語。枯れた菊を焚くと「ほのかな香りがする」といいます。
そして、5つめの「末枯るる」は「うらがるる」と読みます。「末枯れる」だと「すがれる」と読みます。秋の季語。「草木の葉が末のほうから枯れ始めること」をいいます。葉が枯れ始める最初のシーン。とても繊細な描写ですね。
季語の解説は、『新版いちばんわかりやすい 俳句歳時記 秋 冬 新年』辻桃子・安部元気著(主婦の友社)を引用しています。
新版いちばんわかりやすい俳句歳時記 秋冬新年
辻桃子著 安倍元気著
主婦の友社刊
秋・冬・新年の季語、例句がぎっしり。初心者から経験者まで一生使えるハンディ歳時記。吟行や句会にも携帯しやすいコンパクト版
この記事の執筆者
関連記事