メリットあり! マチュア世代の防衛策は、賢く使って得をする。丸山晴美さんに教わる【デジタル時代の節約術】5つのテクニック 後編
キャッシュレス決済を利用する人が増えましたね。上手に活用できていますか? チャージ式にして使いすぎを防いだり、ポイントを上手に利用したりと、お得なサービスは次々に出てきます。ここで挙げた情報をチェックして、賢く使って得をしましょう。後編では3つのテクをご紹介します。教えていただくのは、お金のプロ・丸山晴美さんです。
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プロフィール
丸山晴美
まるやま・はるみ●節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。雑誌やテレビ、講演会で節約術やお金の管理運用などのアドバイスを行う。『シングルママの「お金に困らない」本』(徳間書店)、『50代から知っておきたい! 年金生活の不安、解消します』(共著・幻冬舎)など著書多数。
テクニック3 ふるさと納税でお得に 返礼品&税制メリットを
応援したい自治体に寄付することで、特産品などの返礼品がもらえるふるさと納税。
上限はありますが、寄付金のうち2000円を超える部分は所得税および住民税の控除が受けられるため、税金面のメリットがあります。
ただし、控除が受けられるのは、所得税や住民税を納めている人になるので、納税者の名義で寄付してください。注意点、仕組みを理解してお取り寄せ感覚で楽しみながら、お得にふるさと納税を活用しましょう!
ふるさと納税の仕方
①控除上限額をシミュレーションする
控除を受けられる金額は、家族構成や収入によって異なり、上限があります。ふるさと納税のポータルサイトなどでシミュレーションができるので、上限額を超えないよう事前に確認しておくことが大切です。
②ふるさと納税のサイトを選んで、自治体・返礼品を決めて寄付する
寄付をするには、ふるさと納税のポータルサイトが便利。サイトにより扱う地方自治体や特典が違うこともあるので、複数のサイトを訪れてみましょう。
おすすめは、日本最大級の取り扱い数42万点以上、自治体数1700以上の「ふるさとチョイス」や楽天会員なら寄付額に応じてポイントがたまる「楽天ふるさと納税」。最近はトイレットペーパーなどの日用品の返礼品が人気。
③返礼品、「寄附金受領証明書」が届く。
寄付申し込み・支払いが完了すると、自治体から返礼品と寄附金受領証明書が届きます。この書類は確定申告をする際に必要なので、必ず保管しておきましょう。
④税金控除の手続きをする
寄付をしたら「確定申告」もしくは「ワンストップ特例制度」を利用して寄附金控除の申請を行います。
ワンストップ特例制度は、確定申告や住民税申告をする必要のない給与所得者が利用できる制度です。最大5自治体の寄付で利用でき、寄付のつど、寄付した自治体に申請書を送ることで確定申告が不要になります。
申告をするのは1年間(1月1日~12月31日)に寄付を行ったふるさと納税分。確定申告は寄付した翌年の3月15日まで。ワンストップ特例制度は、寄付した翌年の1月10日必着。
テクニック4 キャッシュレスはチャージ式が◎
現金払いの多かった日本でも、コロナ禍以降、現金に触らず支払えるキャッシュレス決済を利用する人が増えました。クレジットカードを利用する人も多いと思いますが、使いすぎが心配な人は、電子マネー、プリペイドカード、QRコード決済といった、前払いのチャージ式を選び、あらかじめ予算を決めて使いましょう。
他に、夫婦で家計を管理したいという人におすすめなのが、チャージ式Visaのプリペイドカードと家計簿アプリがセットになった、スマートバンクの「B/43(ビーヨンサン)ペアカード」。毎月の予算を決めてチャージしたカードで支払うと、スマホ上で支出管理ができるサービスです。夫婦や家族で使えるペア口座機能では、共有口座で残高や履歴をお互い確認できます。支払い後は家計簿を自動的に作成し、残高も一目瞭然! 使いすぎ防止になります。
今後ますますキャッシュレス化が進むと考えると、今がキャッシュレス決済の使い方をマスターするよいタイミングです。
おすすめのチャージ式キャッシュレス決済
電子マネー
スマホやICカードを専用端末にかざしてタッチする非接触型決済。後払い、即時払いできるものもあるが、事前にチャージして使用するタイプがメイン。たとえばnanaco、WAON、楽天Edy、Suicaなど。チャージ金額の上限もあって安心。
QRコード決済(スマホ決済)
スマホの端末にアプリを入れ、利用者のQRコードをお店に読み取ってもらうか、店舗側のQRコードを利用者が読み取る方法で決済。後払い、臨時払いもできるが、事前チャージも可能。PayPay、au Pay、楽天ペイなど。
国際カードブランドつきプリペイドカード
以前は使い切り型の金券のようなプリペイドカードが多かったが、Visaプリペイドカードのように、先にお金をチャージして国内外の加盟店で使える、前払い式のプリペイドカードのようなものが増えている。
テクニック5 どんどんたまるポイ活テク
キャッシュレス化が進む今、現金ではないポイントをいかに上手に利用するかで、これからの生活の豊かさが変わってきます。
ポイントを何となくためるのではなく、自分の生活圏でよく使うお店やサービス、キャッシュレス決済、スマホキャリアなどからためるポイントを選び、自動的にたまる仕組みをつくることが重要です。一度仕組みをつくれば、あとはたまるだけ。
最近はポイントカードを持ち歩かなくても、スマホで保有ポイントを把握・管理できるアプリがあり、おすすめです。お得なサービスは次々に出てくるので、情報を集めて賢く利用しましょう。
生活に取り入れたい4大共通ポイント
Pontaポイント
コンビニのローソン、ガソリンスタンドのシェル、じゃらんnetなどでポイントがたまる。スマホキャリアはau、スマホ決済はau Pay、クレジットカードはリクルートカードやau Payカードにすることでポイントがさらにたまりやすくなる。
楽天ポイント
楽天カード、楽天ペイ、楽天キャッシュ、楽天市場、楽天銀行、楽天証券、楽天モバイルなど、複数のサービスを利用するとよりたまりやすくなる。マクドナルド、すき家、ガスト、ドラッグストアのココカラファインなどでもたまる。
dポイント
スマホキャリアはdocomo、スマホ決済はd払い、クレジットカードはdカード、スーパーはライフ、ドラッグストアはマツモトキヨシを利用することでポイントがたまりやすくなる。また、フリマアプリのメルカリともひもづけできる。
Tポイント
ファミリーマート、TSUTAYA、スーパーのマルエツ、ドラッグストアのウエルシア、ガソリンスタンドのENEOSなど加盟店が多くためやすい。クレジットカードはファミマTカード、WebサイトのTモールを利用するとさらにたまる。
※この記事は「ゆうゆう」2022年11月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。記事の情報は雑誌掲載時のものです。